追憶のカタログ展Part57:1977ブリヂストン ユーラシア

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追憶のカタログ展

− Part57:1977ブリヂストンユーラシア −

 ユーラシアの登場は1976年で、当時のブリヂストンの高級スポーツ車「ダイヤモンドシリーズ」の一つ下のモデルとして発売されました。フレーム前3角はCr.Mo(クロモリ鋼)、フロントホークはH.T(ハイテンション鋼)となっています。前後キャリア、バッテリーランプ、バッグ、ボトル、ブレーキレバーパッド、トークリップ/ストラップなど多くのオプションパーツが用意されており、システムスポーツと銘打って販売されました。その後、毎年のように細かなモデルチェンジや車種追加が行われ、サイクリングに興味を持った若い人達のスポーツ車として、そのほかのマスプロメーカーの同クラス車とともに一時代を築きました。当時サイクリングに出掛けると、各地の街道やユースホステルなどで多くのユーラシアに出会ったものでした。

 Part57は1977年 モデルです。最初はツーリングとスポルティーフの2車種で発売され、この年ロードレーサーが追加されて3車種となりました。
 このカタログはその3車種が紹介されているものです。まだグランシリーズはありません。

  なお、このカタログは折りたたまれているものですが、以下の画像は各ページ毎に分けて掲載しました。

本カタログは神奈川のI・K様のご協力により掲載致しました。この場を借りて御礼申し上げます。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。

ユーラシアについては、以下の各ページに掲載しています。

Part71:1976、Part57:1977(このページ)、Part74:1978Part49:1979Part39:1982


※以下の各画像をクリックすると拡大画像(横1280ピクセル)が表示されます。


1977BSユーラシア表紙
 

 


表紙です。
ツーリング、スポルティーフ、ロードレーサーの側面写真とロードレーサーのシートラグ周辺のアップで構成されています。

イタリアンカットラグとCrMoのシールが誇らしげに大写しになっているというところですね。

今はカーボンやアルミがほとんどで、スチールとか鉄とか書かれるだけですが、当時は逆にスチールだけといっても過言ではありませんから、クロモリという単語は、自転車に興味を持ち始めた少年にとって、憧れのキーワードでした。

1977BSユーラシア3車種

 

ツーリング、スポルティーフ、ロードレーサーについて、詳しいスペックとセールスポイントが書かれています。

 ストレートエンドの形状はルネエルスに似ています。またロードのクランクはサカエアペックスですが、わざわざカンパニョロタイプと書いてあります。

 ちなみに当時のBSは、スペック表にパーツメーカーの会社名は記載しないのが原則だったようです。

 詳細は拡大画像でご覧下さい。

1977BSユーラシアシステムパーツ

 

システムパーツの一覧です。
後年と比べると、バッグはまだ種類が少ないですね。ブルーに白のストライプが入ったバッグは、当時アメリカから出始めていたナイロン製の軽量バッグに対抗して、鳥山新一さんが企画したものです。

一番左に写っているアルミボトルは、今でも探している人も多いようですね。


文中でも何点か触れましたが、ユーラシアに使われている小物パーツには当時のルネエルスや国産の高級オーダメイド車の影響が強く感じられます。設計者自身が熱心なサイクリストであった事が伺われます。
ちなみにユーラシアでサイクリングに目覚めて、その後もサイクリングを続けている方も多いようです。また、最近になって当時のユーラシアをレストアして、再び乗るようになった方もいるようです。いろいろと思い出のある方も多いのではないでしょうか。
 

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