追憶のカタログ展Part72:1983サンツアー

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追憶のカタログ展

− Part72:1983サンツアー −

 Part72は1983年のサンツアーです。1981年から登場した三角形の赤いシンボルマーク が映えていますね。三角形は安定・精密・信頼を、2本のラインは上昇気流を、そしてレッドの三角形と黒のロゴが太陽・情熱・挑戦を表現しています。
  このカタログでは新製品として、シュパーブプロ変速機の2代目、シールドベアリングを採用したハブやBB、トップマウントシフトレバー、初期のマウンテンバイク用コンポーネント、BMXコンポーネントなどのバラエティに富んだ製品がラインナップされています。
 また、このカタログは販売店用のものなので、各種メンテナンスについも触れられており、今でも当時のサンツアーパーツを使用している方には役に立つと思われます。
 それでは、表紙を含めて全36ページにわたるカタログをご覧下さい。なお何ページかは拡大画像も付けてあります。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとしております。著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。


 


 前年度のカタログと同様、シンボルマークを効果的に配置したシンプルなデザインの表紙となっています。

 


 次ページ以降で解説しているサンツアーの特長の目次です。現代のパーツに繋がるメカニズムもあれば、短期間に消え去ったものもあります。

 


 ここから7ページにわたって、サンツアーご自慢の特徴を細かく説明しています。
 このページでは、おなじみのスラントパンタ 、ストレートワイヤー、テンションアジャスターなどに加えて、新製品シュパーブテックの特長であるダイレクトプルワイヤー、プーリーセルフポジショニング、シールドメカニズムが解説されています。
 

 


 マイクロライト・エアロダイナミクスフォルムとコンパクトケージは、シマノAXに対するサンツアーの回答でした。

 


 フロントディレイラーのエンドレスクランプはスッキリと固定出来るものの、やや取付が面倒だった記憶があります。

 


 トップマウントシフトレバーのセルフアジャストシステムは、リヤディレイラーのシフト操作に応じてフロント側のレバーが前後移動することにより、フロントディレイラーの位置が微調整されて、チェーンタッチを防ぐという仕掛けでした。

 


 このページの解説は前年度とほぼ同じです。

 


 ニューウイナーは一つのフリーボディでレギュラーサイズの5段、6段、ウルトラサイズで6段、7段に対応する製品でした。

 


 マィティクリックシステムは、変速レバーに位置決め機構を組み込むとともに、ディレイラー側にはワイヤーセーバー機構を持たせることで、的確なシフトチェンジと停止中のプリシフトを可能としたものです。いわば初心者用に考えられたメカニズムですが、後年、シマノは変速位置決め機構をSISというシステムで展開した事を考えると、初心向けにとどまっていたのが残念ですね。

 


 レーシングコンポーネントとしてシマノDURA-ACEと双璧をなしたシュパーブプロです。この年、リヤディレイラーとシフトレバー、ハブは2代目にモデルチェンジされました。特にリヤディレイラーは大きく変化して、サイクロンマーク2にも通じるマイクロライトデザインとなっていますが、重量は先代の169gから186gに増えています。ハブはシールドベアリングタイプとなっています。

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  トラック用ハブもシールドベアリング・穴無しフランジタイプになっています。前ページのリヤディレイラーに装備されているシールドベアリングプーリーは単体でも用意されていますが、3,250円と結構なお値段ですね。

 


 こちらはプロがつかないシュパーブです。プロと同様にディレイラーが2世代目となりました。重量的にはむしろこちらのほうが軽量です。 シールドBBはシュパーブテーパーで、オール軽合の軽量タイプとなっています。

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 こちらは前年度と同じです。

 


  新製品のシュパーブテックは、完全にシールドされたシフター本体内部に組み込まれた2つのカムの動きでシフターを動かす仕組みとなっており、世界初のメンテナンスフリーをうたっていました。残念ながら商品としては短命に終わっています。

 


 BLは1981年に「これからのツーリングのためのニューモデル」というキャッチコピーで発表された変速機です。グレードとしてはARXやLOAD-Vxの上になります。
 リヤディレイラーのパンタ部にはブルーの化粧板がはめ込まれていて、デザイン的なアクセントになっています。コレも製品としては比較的短命だったと思いますが、マスプロメーカーの中級スポーツ車などにも採用されていました。ARXはサイクロンマーク2の下位モデルです。

 


 Vxもマスプロメーカーの中級スポーツ車などによく採用されていました。70年代のV-LUXEの直系の後継モデルという感じです。低価格の製品ですが、チェンジ性能は悪くなく、使いやすい製品でした。この年からペダルとハブも加わっていますが、ハブは三信ジャイロマスター、ペダルは三ヶ島シルバンのOEM供給品だと思います。

 


 こちらのシールドベアリングBBはシャフトのテーパーがVxタイプとなっています。

 


 ここから2ページはフリーホイールです。このページはオール軽合のマイクロライト、5/6/7段組み替え可能なニューウイナー、そしてパーフェクト6段です。
 マイクロライトとニューウイナーは今でもネットオークションなどで時々見かけますね。
 そう言えば私も昔はフリーはサンツアーばかりでした。

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 こちらはゴールド仕上げのプロコンペ、歴史のあるパーフェクト、2種類のチェーンなどと、各種スポークディスクです。

 


 こちらは普及タイプの変速機です。この頃はまだコンペVやスパートも健在ですが、片ヒンジ止めのバンドに変わっています。

 


 シフトレバーとハブです。ラチェット内蔵のバーコンとPDLは引きの軽さで定評がありました。

 


 トライメック、マィティクリック、CAPは停止時にシフトレバーを引いてもワイヤーが痛まないワイヤーセーバー機構を持つ変速機です。

 


 各種フォークエンドとアクセサリーです。

 


 初期のマウンテンバイク用に開発されたダートコンポーネントです。残念ながら私自身は現物を見た記憶がありません。

 


 ここから2ページはBMX用コンポーネントです。いかにもアメリカが発祥らしいカラフルな表面仕上げです。

 


 ペダルはシュパーブプロとほぼ同じ構造ですが、両面タイプです。

 


  ここから9ページは、ツールの紹介とメンテナンス解説が続きます。リムーバー(フリー抜き)、ワイヤーカッター、ニューウイナー用調整スパナは、私もまだ持っています。

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 メンテナンス解説の続きです。

 


 同上。

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 同上。

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 同上。

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 同上。

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 同上。

 


 同上。

 


 同上。

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 裏表紙。

 

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