追憶のカタログ展Part56:195x エバレスト

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追憶のカタログ展

− Part56:195x エバレスト (195x Everest) −

 Part56は1950年代後半と思われるエバレストのカタログです。2つ折り見開き4ページの簡潔なカタログですが、内容的にはとても貴重なものではないでしょうか。
 
エバレストは、特に競技モデルでは戦前からの老舗の土屋製作所のブランドネームです。
 私がサイクリングを始めた1970年代初頭の雑誌広告等では、エ
レストと書いてありましたが、このカタログではエレストと書いてあります。私の年代以上の古くからのサイクリストの皆様には、むしろエバレストという名前のほうが馴染み深いと思われます。
 なお、このカタログには4車種の写真と説明が記載されていますが、レーサーが1台で、他の3台はツーリスト、すなわち旅行車となっています。昭和30年代前半の第一次サイクリングブーム当時に「ツアー車」と呼ばれていたタイプではないかと思います。
 このカタログの発行年は残念ながら特定できませんが、電話番号の局番が2桁
(注)であること、1ページ目に、第一次サイクリングブームをうかがわせるコピー『ちかごろ、自転車でピクニックや旅をするのがさかんになってきました』とあること 、掲載されている自転車の仕様などから、少なくとも60年代ではなく、50年代後半(昭和30年代前半)と推察しています。何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡下さい。

注.1960年2月7日から東京都内の局番が3桁に変更されています。

各画像をクリックすることにより、拡大画像(幅1440×高さ約1070ピクセル)が表示されます。
※なお、お使いのWEBブラウザの設定により、拡大画像が画面に納まる大きさに自動調整される場合があります。標準で原寸表示させる場合は設定を変更する必要があります。IE6.Xの場合はツールバーから、ツール(T)→インターネットオプション(O)→詳細設定タブを選択して、マルチメディアセクション内の「イメージを自動的にサイズ変更する」のチェックをオフにします。

本カタログはold cyclist 様のご協力により掲載致しました。この場を借りて御礼申し上げます。

下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。


レディツーリストとタンデムツーリスト。もちろん、どちらもサイクリングツアー用です。
「運動や通勤・通学に性能のよいスマートなエバレスト号をどうぞ」というコピーがいかにも当時という感じがします。昔の自転車のカタログを見ると、「×××号」という名前は多いですね。

ツーリストデラックスとレーサーです。
ツーリストデラックスは男性用ツアー車で、いわゆるクラブモデルの形態です。ハンドルバーが『メアス型』とありますが、これは多分マースバーの事でしょうか。
カタログモデルの変速機は外装3段ですが、内装3段も選択出来たようです。
レーサーは、もちろん土屋が一番得意とした車種でしょう。チェーンホイールは高木かな。
右上のマーキングは私の知らない時代で、先日、このレーサーで初めて実物のヘッドマークを見ました。

 

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