追憶のカタログ展Part33:1986丹下鉄工所

  追憶のカタログ展先頭ページに戻ります

追憶のカタログ展

− Part33:1986丹下鉄工所 −

 Part33は1986年の 丹下鉄工所です。国内でもアルミフレームがぼちぼち市場に出て来た頃で、同じ年にブリヂストンがアルミフレームのレイダックを市販化しています。このカタログもLFRという6061系アルミチューブセットを最初に掲載しています。ただしチューブ径はスチールより一回り太い程度で、現在のようなメガチューブではありません。したがって本カタログもメインはスチールとなっています。チューブのカタログということで、数字が見えるよう 一部の画像を大きめにしています。また本カタログは海外向けの総合カタログで英語版です。ページが多いので、普及タイプの製品群については省略いたします。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。 著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。

 


表紙と裏表紙。非常にシンプルなデザインです。

目次です。

LFRという6061系アルミチューブセットの紹介です。右下はCr-Mo鋼のNo.2との比較表で、前三角の疲労強度・引張強度・延び率・重量の比較となっています。それによると重量比はざっと0.9ですから、意外に差はありません。

同じくLFRのフロントフォークの紹介です。コラム外側はCr-Moチューブで、内側にもCr-Moの補強用インナーチューブが組み合わされています。まだまだ過渡期であることを物語っているようです。

当時の主流のCr-Moチューブセットの紹介です。昔から自転車趣味をしている方には馴染み深いセットですね。私が現在保有している自転車の中にも、No.1が2台、No.2が1台あります。

"Infinity"は肉厚変化がなめらかなタイプで、"Mangaloy2001"はそれ以外のものとは組成がやや異なり、Mn(マンガン)比率が高くなっています。

フレームオーダーシステムとありますが、恐らくフレームメーカーやビルダーに対して、各部の寸法のオーダに応じるということを意味しているのだと思います。

こちらは前ページの続きです。"Prestige"は当時の最高級Cr-Moチューブセットです。今でもパナソニックPOSでオーダー出来ますね。表では他のチューブとの比較がされていますが、引張強度と表面硬度が優れており、しかも延び率は他の製品と同等とあります。

こちらは"Infinity"、"900"、"1000"、"Mangaloy"のオーダーシステムの説明です。"Infinity"については、引張 応力と圧縮応力のテスト結果が示されています。

このページはチューブカットとフォークエンドについて示されています。
エンドの名前は"TR"、"TL"、"SF"、"TS"、"SFR"、"TF"とあります。
おそらくシマノのフォークエンドもOEMで生産していたと推察出来ますね。

いわゆる「チャンピオンラグ」としてオーダーメイド、マスプロメーカー問わず、広く使われたラグセットです。

フロントフォークオーダーシステムのページです。各部の寸法、材質、エンドやクラウンがチョイス出来るようです。クラウンもどこかで見たようなデザインが多いですね。

こちらはフロントフォークの完成品で、ショップなどでも販売されていました。"130"はいわゆるコルナゴタイプ、"124"はチネリタイプと言っていたと思います。

ここから4ページにわたって、フレーム工作時の各種小物が紹介されています。 これらの小物もオーダーメイド、マスプロメーカー問わず、広く使われたことでしょう。

各種小物 その2

各種小物 その3

各種小物 その4


  追憶のカタログ展先頭ページに戻ります

inserted by FC2 system