峠越えを中心としたサイクルツーリングの記録、ちょっと懐かしい峠みちやカタログ、70年代〜80年代のヨーロッパのロードレース、プラモデル製作などについてご紹介しています。
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秋の杖突峠〜もみじ湖<2014年11月8日走行>
11月8日の土曜日、6月の今井彬彦メモリアルランと全く同じ行程で、紅葉を堪能してきました。
メモリアルランで何回か走っているもみじ湖の紅葉を期待してのランでしたが、終日曇りという天気予報が見事に外れて、ほぼ終日爽やかな青空の下を走ることが出来たのは嬉しい誤算でした。
いつものデポ地点の諏訪中央公園には9時過ぎに到着し、通い慣れた道を安国寺手前のコンビニまで走ります。飲み物と食料を調達してコンビニを出発、安国寺交差点を右折して、いつものように杖突峠に向かって登り始めましたが、安国寺集落の刈り入れの済んだ田んぼや山々の紅葉した木々が、6月のメモリアルランとはまた違った風情を見せています。
集落を後にして杖突街道を登り始めると、道路の両側も紅葉とすすきに覆われており、何度となく走っているこの道の違った魅力を感じながらの登りが続きます。黄金色に染まったいつものビューポイントを過ぎて、杖突茶屋には11時過ぎに到着。上空は爽やかな秋晴れで、展望台からの遠望も八ヶ岳〜蓼科〜霧ヶ峰〜北アルプスまでくっくりと見える大パノラマを堪能しました。
茶屋で一休みして出発、少し登った後はハイスピードで下り、あっという間に林道日影入線分岐に到着です。ここから再び登りとなり、展望には恵まれない結構な登り勾配をひたすらペダルを回して松尾峠に向かいます。汗びっしょりになりながら松尾峠に到着すれば、ここからの行程にはきつい登りはありません。ウインドブレーカーを羽織って、もみじ湖まで下りました。
もみじ湖に着くと、湖畔のところどころに真っ赤なモミジが。湖を囲む山肌も様々な色の紅葉をまとい、本当に綺麗な眺めです。橋を渡って右折してしばらく走ると、もみじ景勝地が見えてきました。駐車場には紅葉見物に訪れたクルマが結構な台数停められているものの、見物客でごったがえしているという雰囲気ではなく、地元の方の素朴な出店がいくつかあるだけなので、こちらもしばし紅葉を堪能出来たのが何よりでした。
40分ほど散策して、再びサドルに跨がります。ここからは私の好きな道の一つである後山集落までの森の中の細い一本道です。いくつかの廃屋を見やりながらのんびりとペダルを回している内に、必ず猟犬に吠えられるところまで来ると後山集落です。稲刈りも終わった晩秋の後山は6月とはまた違った里山のたたずまいでした。その後、集落の外れでいつもの分岐地点を有賀峠方向にハンドルを向けます。有賀峠に着けば、諏訪湖までは一気の下りです。クルマをデポした中央公園には15時過ぎに到着。いつもはここから帰路に着きますが、今回は諏訪湖畔の片倉館までクルマで向かい、趣ある片倉館の温泉に浸かってさっばりとしてから帰路に着きました。珍しい事に帰りの中央道は全く渋滞が無く、快適なドライブで帰宅しました。
ということで、今回は望外の天気に恵まれ、爽やかな秋晴れの下の峠みちと紅葉を堪能出来て、いい一日を過ごせました。
走行データ
※ツーリングレポートトップページの一覧表から行程表のMS-EXCEL版ファイルがダウンロード可能です。
1.走行記録 2.プロフィールマップ 3.コース全体図 - ルートラボ http://yahoo.jp/5PuT1G
フォトレポート
デポ地の中央公園を出発し、まずは安国寺交差点手前のいつものコンビニに立ち寄り、食料と飲み物を調達する。
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10時過ぎ、安国寺交差点を右折し集落の中の旧道に進む。
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爽やかに晴れた秋空の下、八ヶ岳の遠望もクッキリと見えていた。
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6月のメモリアルランとはまた違った風情の安国寺集落。
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新道トンネル出口との合流地点に合流して、ここからは本格的な登りとなる。
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標識には伊那まで33km、高遠まで25kmとある。
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道の両側は黄色に染まった紅葉と常緑樹の緑が混在して、なかなかいい感じ。
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斜面にはススキも揺れていて晩秋の装いである。
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今日は思ったより気温も高めで、もう汗びっしょり。小休止して額の汗をぬぐう。
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小休止を終えて再び紅葉の間の街道を登って行く。
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諏訪湖側の斜面が途切れて、ここからしばらくは眺めの良い展望が楽しめる。
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晴れ上がった秋空の下に遠望が広がる。
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諏訪市街の向こうの秋の八ヶ岳の山並みも紅葉をまとっている。 |
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峠の茶屋手前には杖突峠のバス停標識。
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11時過ぎ、杖突峠の茶屋に到着。紅葉ドライブのクルマも意外に多いようだ。
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東側の八ヶ岳から蓼科〜霧ヶ峰〜西側の北アルプスまでくっくりと見える大パノラマ。
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最新のアウディを先頭に旧車3台が登って来た。ランチアフルヴィアHF、格好いいなあ。
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11時48分出発。この標識あたりが本当の杖突峠。
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ここからしばらくはカーブも緩く快適なダウンヒルを楽しめる区間。
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あっという間に林道日影入線の分岐地点まで下ってきた。
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ここからピークの松尾峠までは10%前後の勾配が続き、力を込めてひたすらペダルを踏むのみ。
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松尾峠は高遠町と箕輪町の町境である。いつもながら、ここまでの登りはしんどいが、本日の行程できつい登りはここまで。
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かなり汗をかいたので、ウインドブレーカーを羽織り、もみじ湖への下りに掛かる。
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真っ赤に紅葉したモミジを見つけて、一旦自転車から降りてカメラを向ける。もみじ湖のモミジへの期待がふくらむね。
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下り勾配が緩くなると、そろそろ湖岸の道である。
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もみじ湖を渡る橋に到着。真っ赤なモミジの木の下では家族連れがピクニック。
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橋の上から眺めるもみじ湖畔の色とりどりの紅葉。予想以上に綺麗な眺めだ。
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橋の先にも真っ赤なモミジが。
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橋を渡ったところには、右方向にもみじ景勝地の案内板が立てられている
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景勝地の案内に従って、カラフルに彩られた湖岸を進む。
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景勝地駐車場に到着。有名な紅葉スポットとは違い、知る人ぞ知るという感じで、落ち着いた雰囲気。
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簡素な建て付けのトイレの前には、手作りっぽいささやかな案内板が。
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自転車を押しながら橋を渡る。
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橋を渡ると、ちょい盛りは過ぎているものの真っ赤なモミジがお出迎え。
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臨時の売店やケータリングカーが並ぶ全景。慎ましくていいなあ(笑)
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そこら中、赤や橙色のモミジ。愛車もモミジのふかふかのジュータンで一休み。 |
いやあ、実に綺麗だなあ。 6月のメモリアルランではいつも通り過ぎるだけの湖岸に、こんな素晴らしいところがあったとは。 |
美しいモミジの紅葉を堪能した後は、後山集落に続く森の中の細い一本道を辿る。
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時が止まったかのように佇んでいる廃屋。
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この辺り、静かな晩秋の山里の風景が続く中を、のんびりとペダルを回しながら走って行く。
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左奥からの林道日向入山線との合流地点。
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この犬舎ではいつも必ず吠えられる。ここから後山の集落である。
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稲刈りも終わった晩秋の後山は、6月とはまた違った里山のたたずまい。単に通過する自転車乗りには想像出来ない厳しい生活もあるのだろうが、この落ち着いた雰囲気が心地良いのも事実である。
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こういう風景の中を走っていると、自分が若い頃にニューサイクリング誌の紀行文から受けた影響力の強さを感じるが、それはそれである意味良かったのかなとも思う。 |
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有賀峠、真志野峠の分岐地点に到着して一休み。
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確か6月には見掛けなかった真新しい標識。間違えて左折するクルマが多いのかな?
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有賀峠に向かう道の後半にある素敵な小径という雰囲気のところ。新緑とはまた違った雰囲気がいいなあ。
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もう何度も来ている有賀峠に到着し、道の反対側から写真を1枚撮っただけで、そのままさっさと下りに掛かる。
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ということで15時20分過ぎにデポ地に到着。自転車をクルマに格納し、片倉館に来た。
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由緒ある建物と綺麗に手入れされた紅葉の組み合わせが実に見事である。
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気持ち良い紅葉のランを楽しんだ後は、気持ち良い温泉で筋肉をほぐしますか。 ここ片倉館は、大ヒットした映画「テルマエ・ロマエ」のロケにも使われたそうだ。 ということで、今回のランの疲れを千人風呂の気持ち良い湯で癒して、帰路に着いたのだった。 |
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−−< 秋の杖突峠〜もみじ湖 フォトレポート 完 >−−