1.NASCARについて

 プラモデルの製作はサイクリングと並んで、未だに私の趣味の一つで、数年に一度は製作意欲が沸き上がってきます。もっとも、2017年にはついに還暦を迎えてしまい、老眼で手元が見え辛く、小さな部品の組み立てに難儀しています。
 現在製作のメインとなっているジャンルはレースカーやラリーカーですが、レースカーについては、1960年代から1980年代の国産ツーリングカーとアメリカのNASCARストックカーが中心です。

NASCAR Logo 私が小学生高学年の頃は、男子小学生の間でも意外に自動車レースが好きな者もいて、彼らの多くがF1やルマンなどのヨーロッパのレースへの関心が高かったのに対して、私はCAN-AMやNASCARなどのアメリカンレースが好きでした。
 今考えてみると、当時、NET(今のテレビ朝日)で、ヨーロッパやアメリカのレースを紹介する「世紀のデッドヒート」という番組が放映されていたのですが、時々放映されるアメリカのストックカーレースで、大柄なアメ車がオーバルコースを疾走するシーンがなんとも言えず格好良くて、いつの間にかストックカーの魅力に引き込まれたのだと思います。

 NASCARは、" National Association for Stock Car Auto Racing " の略で、1948年に設立された統括団体の名称ですが、この団体が統括するストックカーレースの総称でもあり、毎年2〜11月にかけて、全米を転戦するオーバルコース主体のシリーズです。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは、北米4大プロスポーツリーグのNFL、NBA、MLB、NHLなどと並び、観客動員数や競技レベルの高さなどから高い人気を誇ってきています。

 もっとも2010年代に入ってからは、ファンの高齢化や少子化しつつある若者の自動車離れなどの要因で、観客やテレビ視聴者の減少傾向も課題となっているようで、実際、最近のレースの映像などを見ても、巨大なグランドスタンドが満員になっている光景はなかなか見ることが出来ません。

 なお、NASCARは、技術の進歩によるレースカーの高性能化、レース内容の高度化、安全性の向上、開発・運営コストの高騰などの様々な要素を考慮して、NASCARストックカーレースの開始以来、レースカーの規定を何度となく改訂してきました。それらは世代を示す"Generation n"(n=1,2,,,,)という名称で区分されています。

  1. Generation 1(GEN 1)
    1948年〜1966年
    文字通り、第一世代のNASCARストックカーで、まだ市販車に安全装備を組み込んだ、文字通りの「ストックカー」で、市販車と全く同じドアを持つ唯一の世代です。月曜日のクルマの売り上げに直結したこともあって、各社間の強力なエンジンを搭載した市販モデルの開発競争が激烈となりました。
  2. Generation 2(GEN 2)
    1967年〜1980年
    第2世代となって、ストックカーは、ホルマン&ムーディ、バンジョー・マシューズなどが製作したレース専用シャーシにストックボディを架装したものになっていき、フレームに溶接されたフルロールケージを義務付けた最初のモデルとなりました。これ以降、NASCARのレースカーにはドアが開かず、ドライバーは窓の開口部から車に乗り込まなければなりませんでした。ただし、レース専用車とはいえ、年間の最低生産台数が定められていました。また、エンジンの高性能化によるスピードアップによって、空力性能の向上を図る必要性も生じ、1969年〜1970年には、フォードとクライスラーは空力を考慮したホモロゲーションモデルを開発、後に"Aero Warriors"と呼ばれました。
  3. Generation 3(GEN 3)
    1981年〜1991年
    1970年代中盤頃から、マスキー法に代表される公害対策や中東戦争によるオイルショックなどの影響で、アメリカの市販車はボディサイズやエンジンのダウンサイジング、前輪駆動車の増大という変化が現れてきます。NASCARストックカーもダウンサイジングにより、ホイールベースは110インチに縮小され、エンジンも358Cu.Inに統一されます。ボディスタイルは空力性能を重視したデザインに変化し、同じ車名の市販モデルが前輪駆動であっても、ストックカーは専用シャーシとサスペンションを持つ後輪駆動のままでした。
    最高スピードは更に上がり、1987年にタラデガでビル・エリオットが記録した予選記録212.809mph(342.483km/h)は未だに最高記録となっています。
  4. Generation 4(GEN 4)
    1992年〜2006年
    NASCARストックカーはこの世代で市販車と完全に決別、レース専用パイプフレームと複合材料を多用したボディパネルの組み合わせによるレース専用車となり、ルーフにはスピンしたときの浮き上がりを現象させるためのルーフフラップが装備されました。
  5. Generation 5(GEN 5)"Car of Tomorrow"
    2007年〜2012年
    この世代は「カー・オブ・トゥモロー(以下、CoT)と呼ばれ、レース内容の高度化に伴う車両の開発・製作費コスト抑制、および安全性の強化を目的としています。CoTの車両は、同一テンプレートに従って製作されたため、メーカーがことなっていても外見上の差異は出にくくなりました。
    フロントスポイラー及びリアウィングが導入され、車高が2インチ、車幅が4インチ拡大し、フロントウィンドウはより立ったデザインとなりました。また安全性の見地から、ドライバーズシートはより中央寄りに移動し、コックピット内側両サイドにはクラッシャブルストラクチャーが追加されています。
    ただし、リヤウイングはクラッシュ時に脱落しやすいことや、「ストックカーらしくない」外観が不評となり、2010年には従来のようなスポイラーに変更されました。
    また2012年から、それまで長い間使われ続けていたHolley(ホーリー)の4バレルキャブレターに代わり、マクラーレン・エレクトロニック・システムズが開発した電子制御燃料噴射装置が搭載されるようになりました。
  6. Generation 6(GEN 6)
    2013年〜2021年
    GEN 6は、CoTの発展型として、より市販車に近い外観、安全性の更なる強化対策、ダウンフォースの増加とスピードの両立、軽量化等が盛り込まれました。
    ロールケージにはフォワードルーフバーとセンタールーフサポートバーが追加されて、より強固なルーフ構造となり、ルーフフラップの大型化によるアクシデント時の浮き上がりの発生の減少が図られました。
    また、2016年からは、伝統的なアナログメーターに代わって、デジタルダッシュボードが採用されています。長方形のデジタルダッシュボード表示内容は各ドライバーやチームによってカスタマイズ可能であり、水温や油温、油圧、燃料圧力、トランスミッションとリアエンド温度、電圧、ラップタイム等を、さまざまな色、サイズ、デザインで表示可能となっています。

    ★下記画像は、GEN 1 〜 GEN 6 について、その特徴とボディスタイルについて示したものです。

    NASCAR 6 generations
  7. Generation 7 "Next Gen"
    2022年〜
    GEN 7は、Next Genと呼ばれ、当初は2021年から使用される予定でしたが、世界的なコロナ禍の影響を受けて1年先送りされ、2022年シーズンから使用開始されました。
    Next Genカーは、それまでの世代と大きく異なる革新的要素が盛り込まれています。
    レース用車両のベースとなる市販車により近いエクステリアデザインが求められており、トヨタカムリ、シボレーカマロ、フォードマスタングの市販車モデルに近いシルエットやノーズ形状に忠実なデザインとなっています。またボディパネルは柔軟性と耐久性に優れたカーボンファイバーで強化されたプラスチックパネルが用いられています。
    車体底面にはカーボンファイバー製アンダートレイが採用され、フラットな底面からリアディフューザーへと抜けるスムーズな気流により、空力性能が大幅に向上しています。
    シャーシも他のレーシングカー同様の近代化が図られており、独立したリヤサスペンション、5速シーケンシャルシフト、トランスアクスルギヤボックス、ラック&ピニオン式ステアリング、センターロックの18インチ鍛造アルミホイール、、大径ブレーキディスクなどの技術的改良が図られました。

    ★下記画像は、Next Gen のスペックについて示したものです。

    NASCAR Next Gen

2.NASCARキットについて

 NASCARは基本的にアメリカ独自のレースなので、NASCARレースカーのキットのほとんどは昔からアメリカのプラモデルメーカーが生産しています。
 ただし、1960年代の第一次スロットレーシングカーブームの時には、日本でもタミヤとハセガワがGEN1/2世代のストックカーのスロットレーシングカーを発売し、ブームの終焉後はプラモデルとして発売していました。(なお、ハセガワは現在でもアメリカンクーペタイプという商品名で、ブロンドガールズフィギュア付きキットを発売しています)

 以下は私が製作したキットの一例です。
 ※下記以外に製作したキットについてはNASCARキット作例ページに一覧表形式でまとめました。

 1969 Mercury Cyclone Spoiler II(GEN2), 1964 Plymouth Belvedere(GEN1)

NASCAR この2台は、1969年のマーキュリーサイクロンスポイラーUと1964年のプリムスベルベディアで、それぞれ比較的近年に発売されたアメリカのポーラライツ社、リンドバーグ社のキットを組み立てたものです。
 どちらも古くからのNASCARファンならよく知っている有名なクルマで、現在に至るまでゼッケン21を採用しているウッドブラーズチームが1969年に走らせていたケール・ヤーブローの搭乗車と、アメリカでは"The King"と呼ばれているリチャード・ペティが1964年のデイトナ500で優勝した時の搭乗車で、ペティブルーと言われる青色の塗装とゼッケン43も未だに使われています。


 Ford Stock car from 1972 to 2017(GEN2 〜 GEN6)

NASCAR Ford この5台は1972年から2017年までフォードのストックカーを年代順に並べてみたもので、左から順に1972年トリノ、1987年サンダーバード、1997年サンダーバード、2003年トーラス、2017年フュージョンです。1972年トリノのみは既に廃業したJO-HANというプラモデルメーカーの絶版キットでスケールは1/25、それ以外はモノグラム、レベルのキットを組み立てたもので、スケールは1/24です。

Bill Elliott T-Bird ちなみに1987年のサンダーバードは、当時絶大な人気を誇ったビル・エリオットが乗っていたクルマですが、この年タラデガスーパースピードウェイで開催された「ウインストン500」の予選で、1周平均速度212.809mph(342.483km/h)を記録し、今に至るまで破られていません。本戦でもボビー・アリソンのクルマが浮き上がってフェンスに激突する事故が発生し、これ以降、デイトナとタラデガについては、安全性の観点から、吸気を制限して馬力を下げるリストリクタープレートの装着が義務づけられることになりました。
 なお、作例のサンダーバードは、2台セットとなって発売されていた"'87 Thunderbird Combo"のキットとサードパーティ製の別売りデカールを組み合わせて、1987年のビル・エリオットのクルマとして製作しました。

3.NASCARキットを発売しているメーカー

 以下、私が過去・現在問わず、購入したり現在所有しているキットを発売しているアメリカのメーカーのみ、メーカー名や特徴を列挙します。

  • AMT
    AMT AMTは1948年にミシガン州で設立されたモデルキットメーカーで、当初の正式な会社名は"Aluminum ModelToys"です。会社名が示すように、設立当初は自動車ディーラー向けのアルミ鋳造プロモーションモデルの製造から始まりましたが、その後、プラスチック成形プロモーションモデルが提供されるようになり、社名も"AMT"に変更されたようです。
     やがて、1/25スケールの市販車キットを数多く提供するようになりますが、NASCARレースカーは"3-in-1"キット(ストック、カスタム、レーシング)という形式で発売された物が多かったような気がします。
     1983年になってMONOGRAMがGEN3世代の1/24スケールのキットを発売すると、AMTも競うように1/25スケールでGEN3世代のキットを発売するようになり、私も何台か製作しましたが、リアル感はMONOGRAMのキットが数段上のような気がします。
     現在は総合スケールモデルメーカーのRound2配下のブランドとなっており、古いキットも時々再販されています。

  • MPC
    MPC MPCは1963年に元AMTの幹部社員らによって設立されました。当初はANTやJO-HANなどと同様、自動車ディーラー向けプロモーションモデルの製造からスタートし、その後色々なジャンルの製品を発売するようになりました。
     NASCARレースカーは1970年代前半にGEN2世代の1/25スケールキットが数多く発売されましたが、当時としてはシャーシやエンジン、足回り、内装などが細かく作り込まれていて、ボディスタイルも良く再現されており、私も昔何台か組み立てました。
     1985年頃にはAMTと同様、1/25スケールでGEN3世代のキットを発売しましたが、再現度はやはりMONOGRAMのキットが数段上だったように思います。
     現在はAMT同様、総合スケールモデルメーカーのRound2配下のブランドとなっており、古いキットも時々再販されています。

  • JO-HAN
    JO-HAN JO-HANは1947年に設立されたプロモーションモデルカーとキットのメーカーです。JO-HANのキットはボディスタイルの再現度が高く、AMTや後発のMPCと激烈な市場競争を繰り広げました。
     NASCARキットもクライスラー系を中心に何種類か発売されており、リチャード・ペティのプリムスベルベディア、同スーパーバード、プリムスフューリー、それ以外にもフォードトリノ、プリムスロードランナーなどがありました。
     私自身は、プリムスフューリー以外はすべて購入していますが、特に"HEMI"エンジンの造形は当時としてはなかなか見事だったように思います。

  • Revell
    Revell  Revellは1943年にカリフォルニア州で設立され、1950年代初めにプラモデルの生産を開始しました。その後、1950年代後半から1960年代にさまざな種類のキットを多数生産してトップメーカーとなります。日本国内でも、特に航空機の分野では日本語の説明書付きの比較的手頃な価格の輸入キットとして親しまれました。私も1/72スケールの戦闘機などはずいぶん作った記憶があります。
     1970年代半ば以降は、軍用機等のモデルのアメリカ国内での売り上げ減少、急速に品質を向上させてラインナップを広げていた日本やイタリアのメーカーの台頭等により、業績は低迷し始めます。
     その後は、何回かの他企業による買収によって、1986年には同じ企業に買収されたモノグラムと合併、レベル-モノグラムとなりましたが、2007年のHobbicoによる買収の結果、社名はレベルとなりました。
     そして、2018年、親会社Hobbicoの倒産によりレベルも破産し、レベルの所有していた金型はすべてドイツレベルへ移譲されて、レベルのブランドは1つに統合されました。

     NASCARストックカーについては、レベル-モノグラム時代になって、それまでモノグラムブランドで発売されたGEN-3/GEN-4世代のキットが引き続きレベル-モノグラムブランドでラインナップを拡充し、2015年にはGEN-6世代のシボレーSS、フォードフュージョンが発売されましたが、それ以降、新製品の発売はありません。
     なお、シリーズ化はされませんでしたが、2010年代には、GEN-1世代の1957年型シボレーブラックウイドウ、1957年型フォードカスタムも発売されました。

  • MONOGRAM
    MONOGRAM  MONOGRAMは1945年に設立され、1960年代以降は、品質の高さが評価され、航空機や自動車などのスケールモデルのトップメーカーとなりました。その後、Revellの項に記載したように、1986年には同じ親会社の元でレベルと合併、2007年のHobbicoによる買収の結果、社名はレベルに統合されています。

     NASCARストックカーについては、1983年に1/24スケールGEN-3世代のビュイックリーガル、フォードサンダーバードを発売しました。このキットはそれまでのAMT、MPC、JO-HANのキットとは一線を画した本格的なNASCARキットで、ボディ、シャーシ、内装すべての再現度が大幅にアップしていて、私も日本での発売直後に購入した時には、そのリアルさに感動した記憶があります。
     それ以降、実車のモデルチェンジの度にキットも発売され、ボディスタイルのみならず、シャーシやエンジン、内装の再現度は更に向上していきました。
     キットの形態も年少者向けのスナップキットやボディ塗装済みのキットなどバラエティに富み、著名なドライバーの乗ったクルマはほとんどラインナップされて、おそらく100種類以上のキットが発売されたと思います。
     私も相当数のキットを製作しましたし、まだ組み立てていないものを含めて数十台は購入していると思います。

  • POLAR LIGHTS
    POLAR LIGHTSG POLAR LIGHTSは1996年に設立されたモデルキットブランドで、MOEBIUS MODELSと同様、モンスター、SFを中心とするテレビや映画の宇宙船などのキットが中心のメーカーでしたが、GEN-2世代のマーキュリーサイクロン、フォードトリノタラデガ、ダッジチャージャーをリリースしていました。
     なお、POLAR LIGHTSは現在は総合スケールモデルメーカーのRound2配下のブランドとなっています。

  • LINDBERG
    LINDBERG LINDBERGは古参プラモデルメーカーの一つで、製品も多岐にわたるラインナップを取りそろえていました。ただし、私の知る限り、NASCARキットはそれぞれ2006年、2009年にリリースされたリチャード・ペティとポール・ゴールドスミスの1964年型プリムスベルベディアのみと思います。
     ペティのプリムスは、50年以上前にJO-HANからリリースされて以来のニューキットです。
     なお、LINDBERGSも現在は総合スケールモデルメーカーのRound2配下のブランドとなっています。

  • MOEBIUS MODELS
    MOEBIUS MODELS MOEBIUS MODELSはモンスター、SFを中心とするテレビや映画の宇宙船などのキットが中心のメーカーですが、2010年代には、1/25スケールで、GEN-1世代のハドソンホーネット、クライスラー300、ポンティアックカタリナを発売しました。これらは私もストックしており、いずれ製作したいと思います。

  • Salvinos JR Models
    Salvinos JR Models  Salvinos JR Modelsは2018年7月にカルフォルニアで創業された新しいメーカーで、2022年時点でNASCARキットのみ60点近くリリースしています。
     過去のRevell/MONOGRAM、MPC等のキットを、新たなデカールと一部パーツの新規開発によってリニューアルしてリリースしているほか、独自開発キットは、GEN-2世代のオールズモビル、ポンティアック、シボレーなど、射出成形キットとしては従来発売されていなかった製品を精力的にラインナップしています。
     また、2022年以降、完全な新規開発キットとしてNext Gen世代のシボレーカマロ、フォードマスタング、トヨタカムリのリリースも開始し、デカール替えによって、次々と製品を増やしています。NASCARキットファンの私にとって、今後の展開が実に楽しみなメーカーです。

★下記画像は、私が現在ストックしている、各メーカーのキットのごく一部です。

AMT●AMTキット

 左上:1971年 シボレーモンテカルロ
 右上:1969年 フォードトリノタラデガ
 左下:1965年 フォードギャラクシー500XL
 右下:1975年 AMCマタドール

 いずれも1/25スケールで、モンテカルロとマタドールはNASCAR仕様、タラデガとギャラクシーは3-IN-1キットで、ギャラクシーは当時の有力ドライバーの一人、フレッド・ローレンツェンのボーナスデカール付きです。




JO-HAN MPC LINDBERG●JO-HAN MPC LINDBERGキット

 左上:1970年 プリムススーパーバード
 右上:1973年 フォードトリノ
 左下:1965年 プリムスベルベディア
 右下:1971年 マーキュリーサイクロン

 いずれも1/25スケールで、スーパーバードは2-IN-1キット、他の3台はNASCAR仕様です。JO-HANのキットは外観の再現度は高いですが、製作には色々と手が掛かり、手強いキットです。



MONOGRAM Revell●MONOGRAM Revellキット

 左上:1983年 ビュイックリーガル
 右上:1995年 シボレーモンテカルロ
 左下:2001年 シボレーモンテカルロ
 右下:1982年 フォードサンダーバード

 いずれも1/24スケールで、左上のビュイック・リーガルはモノグラムから初めて発売された本格的なNASCARキットです。
 この時はビュイックリーガルが#1(バディ・ベーカー)、#11(ダレル・ウォルトリップ)の2台、フォードサンダーバードが#15(デイル・アーンハート)、#9(ビル・エリオット)の2台、合計4台が同時発売となりましたが、当時通っていたプラモデル店に入荷した時には、箱を開けた時に相当な出来の良さを実感して、4台まとめて購入しました。
 その後、このシリーズは会社がレベル-モノグラム、レベルと再編成されていく中も、GEN-3/4世代を中心にラインナップの充実と内容のレベルアップが図られていき、私個人も購入と製作が全く追いつきませんでした。

POLAR LIGHTS MOEBIUS MODELS●POLAR LIGHTS MOEBIUS MODELSキット

 左上:1969年 フォードトリノタラデガ
 右上:1955年 クライスラー300
 左下:1971年 ダッジチャージャー
 右下:1952年 ハドソンホーネット

 いずれも1/25スケールで、左のポーラライツの2台は2000年、右のメビウスモデルの2台は2012年に発売されています。
 ポーラライツはこの2種類のボディをベースにデカール替えで8車種ほど発売、メビウスモデルはこの2車種以外に1961年のボンティアックカタリナも発売しています。
 どちらのメーカーも新規金型によるキットですが、ポーラライツのキットは部品の精度がやや甘く感じます。


Salvinos JR Models●Salvinos JR Modelsキット

 左上:1986年 ポンティアックグランプリ2+2
 右上:2022年 シボレーカマロZL1
 左下:1980年 オールズモビル442
 右下:1978年 シボレーモンテカルロ

 上の2台は1/24スケール、下の2台は1/25スケールのキットです。これ以外のキットも含めて、ボディは新規製作していても、1/25スケールのキットは旧MPCのキットのリニューアル版、1/24スケールのキットはMONOGRAM/Revellのキットのリニューアル版という感じの部品構成となっています。

 一方で、2022年型のシボレーカマロZL1は、2022年からの最新規格NEXT-GENカーの初のモデル化で、完全な新規金型によるキットです。部品構成は実車の構造をかなり精密にスケールダウンしていて、手応えのある製作が楽しめます2022年後半にはフォードマスタングのキットの発売が開始され、2023年にはトヨタカムリのキットも発売されました。



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