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BATTAGLIN ZERO-TIG - 2003/06 完成、2017/10 再塗装

はじめに

Stephen Roche この自転車のフレームは、2003年の春、某大手スポーツ車チェーン店に入荷したのを見てすごく気になり、我慢しきれず衝動的に購入したもので、イタリア本国で売れなくて倉庫に眠っていたものを現地で塗装し直して、国内に大量に入れてきたものです。
 入ってきたのは3種類、いずれも90年代末のもので、コロンバスのELとニューロンのものと、このフレームのデダチャイZEROという軽量スチールのものです。ダウンチューブなどは指で強くはさむとたわみます。

 私にとっては初のイタリア製フレームで、このフレームをベースに「私にとってのコストパフォーマンスの範囲で軽く」というコンセプトでパーツを寄せ集めて完成しました。購入当時はヒルクライム用軽量完組ホイール、VELOFLEXの軽量クリンチャータイヤ、CAMPAGNOLO XENON エルゴパワー、CNC削り出しステム、RITCHEYのロード用ペダルなどで組んで、車重はボトルケージ込みで8kgを割ることが出来て、フレームサイズの大きなスチールフレームのロードとしては、低予算の割りには軽く仕上がりました。




 2013年にGIOSを入手後はあまり出番も無くなり、埃を被っていることも多くなりましたので、購入後14年が過ぎた2017年、再塗装してリフレッシュさせました。数年前にレプリカデカールを入手していたこともあり、1987年に当時のカレラチームのエースであるステファン・ロッシュがトリプルクラウン(ツール、ジロ・世界選手権の三冠)を達成したときの記念塗装にしてみました。
 なお、左の写真は購入時の仕様です。








1.フレーム

Dedacciai ZERO フレームはDedacciaiの軽量熱加工スチールチューブである"ZERO"をTIG溶接したもので、トップチューブ28.6mm径、ダウンチューブ31.8mm径のオーバーサイズ仕様です。チューブ肉厚は薄いところで0.4mmと、カイセイ017クラスで、フレーム単体重量は1,600グラム弱と、スチールフレームとしては軽量の部類に入ると思います。
 今回の再塗装とともに、フロントフォークを東京サンエスの軽量フルカーボンフォーク"OBS-R101"に交換し、カンパニョーロレコードヘッド小物と組み合わせました。その結果、フレーム重量は約1,900グラムでまとまりました。
 なお、フレームサイズは575mm(C-T)、トップチューブは560mm、リヤセンターは405mmです。



  1. ヘッド回り

    Head Tube ヘッドチューブ部分はTIG溶接特有のビートがそれほど盛り上がっておらず、一見ラグレスのようにも見えます。
     カーボンフォークは東京サンエス「Onebyesu」ブランドの"OBS-R101"で、今では希少な1インチITA規格です。軽量で曲げも美しい点が気に入っています。













  2. シート回り

    Seat Tube & Seat Pin シートピン台座回りはよく言えばシンプルなデザインですが、もう少し洒落っ気があってもいいような気がします。シートステーは後三角の剛性を上げる目的なのか、シートチューブ上部から50mmほど下に溶接されています。
     リヤブレーキワイヤーはアウターごと内蔵されるため、メンテナンスも簡単です。










  3. リヤエンド回り

    Rear End エンドは昔のシマノUFに似た、ストレートドロップにごく近いショートロードエンドです。

     










2.パーツ

 パーツは一部を除いて再塗装前とほぼ同様で、コストパフォーマンスが良く、ほどほど軽いものを中心にしています。

  1. ホイール系

    Wheel ホイールは、アメリカンクラシックのMICRO68/HH-220軽量ハブとCR350リム、サチェッティの段付きスポークにアルミニップルで組み上げたもので、ホイール単体重量は前後合わせて約1450gとそこそこ軽量です。
     タイヤは伝統的なスキンサイドのものが好みですので、ヴェロフレックスマスターの23Cとし、ビットリアの軽量チューブと組み合わせました。






  2. 駆動系・変速系

     チェーンホイールはTAでまとめました。ゼファーライトクランク、シリウスチェーンリング、チタンシャフトのAXIX-PRO BB小物の組み合わせです。
     前後変速機はケンタウル2007年モデル、スプロケットは10枚の歯がバラバラになるタイプのケンタウルUDで、歯数は13-26Tです。
     ペダルはリッチーロードロジックです。

    Transmission
  3. ブレーキ系

    Brake ブレーキ本体は2007年からモデルチェンジされたケンタウルのスケルトンタイプで、フロントがダブルピボット、リヤがシングルピボットです。













  4. ハンドル系

    Handle ハンドルバーとステムはデダの215アナトミックとニュートン26の組み合わせで軽量化を狙いました。215アナトミックはカンパニョーロのエルゴパワーとの相性が良く、やや高めのポジションが確保出来る点が気に入っています。バーテープはシルバのコルクタイプです。






  5. サドル系

    Saddle サドルはセライタリアのフライトチタニウムです。今回はいくつか所有している表皮デザインの異なるフライトチタニウムの中から、一番シンプルなものを装着しました。更に軽量なSLRなども持っていますが、座り心地も考慮した次第です。
     シートピラーはアルミとしてはかなり軽いUSEエイリアンです。







  6. その他アクセサリー

     ボトルケージは当時物のTA軽合とミノウラペットボトル用軽合、ポンプはトピークのスピードマスターブラスターです。コンピュータはもう古い製品ですが、キャットアイのCC-CL200のブラックです。CC-CL200はシンプルな操作性とデザインが気に入っており、私の保有自転車中6台はCC-CL200です。
     また最近は安全性を考慮して、このバッタリンも含めて、全ての保有自転車にはタナックスの小型バックミラーを装着しています。

3.スペック

 注.以下は2017年10月現在の仕様です。※全体重量はポンプ装着状態で7.9kg


フレーム 基本仕様 デダチャイZEROフルセット、東京サンエスOBS-R101フルカーボンモノコックフォーク、カンパニョーロレコードスレッドレス(ITA)ヘッド小物、Wレバー台座、BB下回し変速ワイヤーリード、ボトル台座、リヤブレーキアウター内蔵・・・など
寸法 フレームサイズ:575mm(C-T)、トップ:560mm、 リヤセンター:405mm、エンド内巾:F100-R130mm
塗装 ステファン・ロッシュ1987年トリプルクラウン達成記念塗装

ホイール ハブ アメリカンクラシック MICRO68/HH-220(32H)
スポーク サチェッティ ステンレス段付(軽合ニップル)
リム アメリカンクラシック CR350(32H)
タイヤ ヴェロフレックス マスター23(700×23C)
チューブ ビットリア EVO55

駆動系 クランク TA ゼファーライト(170.0mm)
チェーンリング TA シリウス(50×34T)
ボトムブラケット TA AXIX-PRO(チタンシャフト 軸長116mm ITA)
チェーン シマノ CN-6600
スプロケット カンパニョーロ ケンタウルUD(13-26T)
ペダル リッチー ロードロジック0

変速機系 フロント変速機 カンパニョーロ ケンタウルCT 2007年モデル
リヤ変速機 カンパニョーロ ケンタウル 2007年モデル
シフト機構 カンパニョーロ ケンタウル エルゴパワー 2007年モデル(QSタイプ)

ブレーキ系 ブレーキ本体 カンパニョーロ ケンタウル スケルトン 2007年モデル
ブレーキレバー カンパニョーロ ケンタウル エルゴパワー 2007年モデル

ハンドル系 ハンドルバー デダ 215アナトミック(C-C 420mm)
ステム デダ ニュートン26(100mm)
バーテープ構 シルバ コルク(白、SILVAロゴ)

サドル系 サドル セライタリア フライトチタニウム)
シートピラー USE エイリアン(27.2mm)

その他 ポンプ トピーク スピードマスターブラスター
ボトルケージ TA軽合、ミノウラ軽合(ペットボトル用)
バックミラー タナックス イージーミラースポルト
ベル BBB
コンピュータ キャットアイ CC-CL200(ブラック)


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