追憶のカタログ展Part84:1964年 SIMPLEX(サンプレックス )

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追憶のカタログ展

− Part84:1964 SIMPLEX −


Part84はフランスのSIMPLEX(サンプレックス )の1964年のカタログで、"PRESTIGE"(プレステージ )の紹介が中心のものです。
Part51の1965年のカタログとあらためて見比べると、同じ
"PRESTIGE"でも、構造が異なる 極初期のタイプです。
そのほかには、各種ワイヤーリード、フォークエンドやクイックシャフトなどが紹介されており、旧車ファンの方には、今でも人気のある製品ですね。

各画像をクリックすることにより、 別ウィンドウに横1280ピクセルの拡大画像が表示されます。

本カタログは神奈川のT・N様のご協力により掲載致しました。この場を借りて御礼申し上げます。

 注.下記の画像は本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとして掲載しております。


表紙は "PRESTIGE" の前後ディレイラーです。

"PRESTIGE"(プレステージ)のリヤディレイラーが2種とシングルレバーです。リヤディレイラー本体は補強のための金属板が一切無いオールデルリン製で、パンタグラフ部分と上下スプリング部のカバーが白色のものです。左右のストローク幅を調整するネジはパンタグラフ内部のローレットのついた円形のもので、指先で回せるので工具は不要でした。またパンタグラフを構成する4本のシャフトの内、対角線の2本はスナップリングで固定されているので、上下を分離する事も可能です。
上の
"modéle P."は直付けモデル、下の"modéle N."はブラケットでフォークエンドに固定するモデルです。シングルレバーも白いデルリン製のものですが、イラストを見る限り、取り付けバンド部分もデルリン製のようです。

私自身もこのリヤディレイラーをランドナーに使用した事はありましたが、オールデルリン製ということで強度的な不安を感じて、一時期のみの使用にとどまり、その後はコレクションとしていました。

フロントディレイラーと2種類のシフトレバーです。こちらも白いデルリン製のもので、フロントディレイラーの取り付けバンドもデルリン製でした。フロントディレイラーの型番は"AV223""AV323"の2種類で、それぞれダブルリング、トリプルリング用となっています。
シフトレバーはシングル用とダブル用のようですが、上のイラストのシングル用は取り付けバンドはダブル用で、詳しくはよくわかりません。このダブルレバーも使った事がありますが、紫外線(?)の影響なのか、段々黄ばんできた記憶があります。
なお当時としてはさすがに軽量な部類のため、昔のニューサイクリング誌で、軽量車に採用されている例をいくつか見掛けました。

このページはアウターバンドや各種ワイヤーリードと、それらの取り付け位置の推奨例が紹介されています。振り子式のワイヤーリードはサンプレックス独自の機構ですね。

こちらはフォークエンド、シートピラー、クイックシャフト、ウイングナットです。ベテランの方にはお馴染みのもので、シートピラーや縦型クイックシャフトは今でも人気があり、ネットオークションなどでも高値がつくようです。

2種類のダブルチェーンリングとチェーンテンショナーです。"COMPETITION"は3アームクランク 用、"TOURISTE"TASTRONGLIGHTの5ピンクランク 用です。
"COMPETITION"の最小ギヤは45T、"TOURISTE"は28Tです。私はどちらも使った事がありますが、"TOURISTE"は板厚が薄く、時々横ぶれの振れ取りをしたものでした。現在ではさすがに使おうとは思いませんが、それでもデザイン的にはいまでも結構好きです。

一番下のイラストは多分工具なのでしょうが、残念ながら私にはよくわかりません。


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