追憶のカタログ展Part82:1985年 FET極東

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追憶のカタログ展

− Part82:1985年 FET極東 −


 Part82は1985年のFET極東総合カタログです。FET極東は元々は自動車関係の輸入商社ですが、この頃から本格的に自転車の世界に参入し、DE-ROSAEddy-MercxCINELLIなどのロードレーサー、カンパニョーロやチネリ、レジナ、カステリなどのヨーロッパ一流ブランドの部品やウェアーなどを取り扱うようになりました。その後、更に取扱商品を拡大していきましたが、2002年頃に自転車の世界から撤退したようです。

このカタログはH・O様のご協力により掲載致しました。この場を借りて御礼を述べさせていただきます。

※下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。 著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。


※以下の各画像をクリックすると拡大画像(横1810ピクセル)が表示されます。

表1(表紙)と表4(裏表紙)です。 表紙はヨーロッパのロードレースシーンです。表4を見ると東京本社以外に、全国に10拠点を構えています。なおこのカタログはVol.3とありますので、1983年頃から輪界に参入したのかもしれません。(当時の自転車雑誌の広告を調べればわかりますが)

ヘルメットもサングラスもビンディングペダルもない、古き良き時代のレースシーンですね。マリアローザを着ている選手がいるので、ジロ・デ・イタリアでしょうか。

ここからが商品説明となります。最初はDE-ROSAのプロフェッショナルで、価格は\450,000とあります。
COLUMBUS SLX仕様のフレームにCampagnolo Super-Recordフルセット、REGINAのフリーとチェーン、CINELLIのハンドルステム、Selle-ITALIAターボ、VITTORIAのタイヤなど、イタリアンレーサーの定番高級パーツでまとめられています。

このページでは、Eddy-Merckxのプロフェッショナルほか2車種とCINELLIのスーパーコルサが紹介されています。Eddy-Merckxはハンドルステムが3tttです。どちらもDE-ROSA同様、Campagnolo Super-Recordフルセットですが、価格は意外に差があり、Eddy-Merckxは\398,000、CINELLIは\530,000となっています。

こちらはFET極東オリジナルブランドのSERENA。フレームの製作元はわかりません。パーツはCampagnolo Victoryフルセット、CINELLIのハンドルステム、san marcoコンコールなどがアッセンブルされています。価格は、\178,000となっています。

こちらは、DE-ROSAEddy-MerckxSERENAFET極東のオリジナルグッズです。特にDE-ROSAは彫刻入りのステムやシートピラー、チェーンリングも個別に購入出来るようになっていたのですね。

ここからはヨーロッパの有名メーカーの製品です。最初は3ページにわたってCastelliのウェアが紹介されています。当時のプロチームのチームジャージ、ジロ・デ・イタリアの各賞別ジャージ、国家チームジャージなどが紹介されています。

 PUBBLICONFはレーサーキャップ専門メーカーですが、サコッシュなどもあります。

detto pietroのシューズです。detto pietroは現在も存続していますが、シューズの生産はしておらず、オリジナルブランドで自転車を販売しているようです。←こんな記事を見つけました。

ここから6ページにわたってCampagnoloのパーツが詳しく掲載されています。コンポーネントとしては、Cレコード、スーパーレコード、ヌーボレコード、ビクトリー、トリオンフの5種類です。そのほかにフリーホイール、リム、専用工具、スモールパーツが掲載されています。以後3枚の画像は拡大図で見ていただくと、品番や価格などもわかると思います。

 

 

VITTORIAのタイヤとリムです。タイヤはすべてチューブラーで、現在でも使われている名前もありますね。

CINELLIのハンドル、ステム、サドルなど。トラック用のハンドル、ステム、サドルはNJS(日本自転車振興会)の認可も取得しています。チネリのハンドルとステムは、このあたりのものがやはり馴染み深いです。

左ページはチネリ取扱いブランドのBINDAのストラップやカスク、ジャージなど。右ページは、san marcoのサドル、REGINAのフリーホイールとチェーンです。REGINAには、サンツアーと同じように126mm幅のハブに使える7速フリーも用意されています。

このページはCOLUMBUSのフレームチューブの解説記事です。SLXは一世を風靡した有名なチューブで、多くの有名ブランドの工房で使われました。

西ドイツブランドのバッグとポンプ、フランス・イタリアのサングラスとヘルメットです。SKSのポンプは日本国内でも結構使用されていましたし、現在もポンプやプラスチック製のマッドガードは有名ですね。

THULEと言えばルーフキャリアです。現在も使っているサイクリストは多く、大手カーショップでもお馴染みですね。私もこのページにある正立式のものを以前使用していました。

FET極東の各地の拠点が紹介されています。なお、現在は他社に吸収合併されて、FET事業部として存続しています。


 

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