追憶のカタログ展Part59:1981サンツアーBL (SUNTOUR BL)

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追憶のカタログ展

− Part59:1981サンツアーBL (SUNTOUR BL) −

 Part59は1981年のサンツアーBLです。BLはツーリング車用に開発された変速機で、シフトレバー、フロントディレイラー、リヤディレイラーで構成されています。グレードとしてはLOAD-Vxの上になるかと思います。
 リヤディレイラーのパンタ部にはブルーの化粧板がはめ込まれていて、デザイン的なアクセントになっていましたが、変速機構は同社の他のシリーズと同様のスラントパンタであり、特に目新しいものはありません。サンツアー初の軽合リヤディレイラーはVですが、LOAD-Vxを経て、よりスマートな外観になっています。フロントディレイラーはアーレンキービスをゆるめるだけで内側のプレートが離脱する構造になっており、ツーリング車用として、メンテナンス性の向上を狙ったのだと考えられます。

 ちなみにBLと全く同デザインでHERO(ヒーロー)というシリーズもあったようですが、なぜか、手持ちの総合カタログには載っていません。私自身も当時確かにHEROの現物をショップ店頭で見た記憶があるのですが。そのほか化粧板がブルーではなく、ブラックのものもあったようです。製品としては比較的短命だったと思いますが、マスプロメーカーの中級スポーツ車などにも採用されていたようです。

  なお、このカタログは広げるとA2サイズで、それが折りたたまれて、横方向がA4サイズとなります。以下の画像は適時展開して掲載しました。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。



畳んだときの表紙になります。水平線をバックに、海岸沿いの舗装路を気持ち良さそうに走っているサイクリストが写っています。キャッチコピーも、この製品がツーリング用という事を示していますね。※画像をクリックすると拡大画像(横1450ピクセル)が表示されます。

こちらが裏表紙にあたります。赤い三角形のシンボルマークはこの年に誕生しています。
※画像をクリックすると拡大画像(横1450ピクセル)が表示されます。

BLをアッセンブルしたブルーのランドナーと、この製品の特徴の紹介です。
左半分の拡大画像はこちら右半分の拡大画像はこちらです。

BLの全製品とその特徴の紹介です。リヤディレイラーは、当時のサンツアーらしく、ショート・ミドル・ロングの3種類が用意されています。ミドルケージとロングケージはクイックケージと呼ばれていた、チェーンを切ったりプーリーをはずしたすることなく、ディレイラーからチェーンをはずせるものになっています。ただし、調整ミスでチェーンがローギヤを乗り越えてしまった時などに、ケージが折れ曲がったりするトラブルも無いとは言えませんでした。
また、シフトレバー台座は、いわゆるカンパタイプですが、互換性がない専用のものだったようです。

左半分の拡大画像はこちら右半分の拡大画像はこちらです。


 

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