追憶のカタログ展Part51:1965年 SIMPLEX(サンプレックス)

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追憶のカタログ展

− Part51:1965 SIMPLEX −


 Part51はフランスの変速機メーカーSIMPLEX(サンプレックス)の1965年のカタログです。Part52の1978年のカタログと見比べていただくと、製品の種類も少ないですが、基本的な構造に大きな変化がない事がわかります。
 製品名も単なる形式名ではなく、
"PRESTIGE"(プレステージ)、"CRITERIUM"(クリテリウム)、"CADET"(カデ)という名称が付けられています。またフォークエンドやクイックシャフトなども、旧車ファンの方に人気のある一世代前の製品となっています。
 なお、このページの各画像もPart52と同様にオリジナルのコピーをスキャンしたため、画像がやや不鮮明である事はご容赦願います。
また各画像をクリックすることにより、拡大画像が表示されます。

本カタログは東京のK・H様のご協力により掲載致しました。この場を借りて御礼申し上げます。

注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものであり、かつフランスのメーカーのものでもあるため、著作者への届け出はしておりません。



表紙には "CATALOGUE 195 10-65" とありますから、1965年10月発行という事だと思われます。


"CRITERIUM"(クリテリウム)です。シフトレバーはイラスト上は"PRESTIGE"(プレステージ)と同一に見えますが、型番は異なっています。フロント変速機も同一のようです。

こちらは"PRESTIGE"(プレステージ)です。上下のスプリングに白いカバーが被さっているタイプです。

シングルプーリーの"CADET"(カデ)です。シングルプーリーはテンションが弱く、こぎ出しに神経を使うという話ですが、私自身は使用経験がありません。下図は組み付け方法と各種直付小物のロー付け位置の推奨寸法です。

2種類のダブルチェーンリングとチェーンテンショナーです。"COMPETITION"は3アームクランクに、"TOURISTE"は5ピンクランクに、それぞれ取り付けます。"COMPETITION"の最小ギヤは45T、"TOURISTE"は28Tです。私はどちらも使った事がありますが、最小45Tの"COMPETITION"はストロングライトの鉄コッタードクランクと組み合わせてみたものの、さすがに実用にならなくて、すぐお蔵入りになりましたね(笑)

こちらは変速機以外の製品です。シートピラー、クイックシャフト、ストレートエンドは使った方も多いでしょう。ロードエンドは左側の形状が独特ですね。クイックシャフトはいわゆる縦型のものです。


以下の2枚は上記カタログとは別の資料で、"PRESTIGE" のフロント変速機とシフトレバーの分解図です。シフトレバーは白いデルリン製のタイプと思われます。

 

 


以下の2枚も上記カタログとは別の資料で、"CRITERIUM" の前後変速機とシフトレバーの分解図ですが、こちらは1965年型ではなく、より後のものです。シフトレバーも含めて、私にとっても一番馴染みがあり、実際に使用していました。上下のピボットボルトに赤いプラスチックのキャップがはめられていたタイプと言えば、思い出される方も多いのでは?
70年代に入ってから発表されてパンタ式のフロント変速機と組み合わせて
"SUPER COMPETITION"という名前でセットとなっていたと思いますが、私はつい「サンプレクリテ」と言ってしまいます。

 


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