追憶のカタログ展Part37:1986吉貝機械金属

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追憶のカタログ展

− Part37:1986吉貝機械金属 −

 Part37は1986年のDIA-COMPE、すなわち吉貝機械金属です。カタログのページ数も多く、当時の吉貝の好調さを物語っているようです。また製品自体も、古くはスイスのワインマンと技術提携していた時代より連綿と生産されているものから、そろそろ一般化してきたMTB用のパーツまでラインナップされており、非常にバラエティに富んでいます。ここではA5版英文カタログ全32ページ掲載しました。

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表紙。ブランドマークを前面に押し出したシンプルなデザインです。

表紙裏の口絵です。 当時の最高級ブレーキロイヤルグランコンペです。

目次。

最高級ブレーキのロイヤルグランコンペです。上段のRGCシリーズはブレーキシューも鍛造です。

上段はニューグランコンペとグランコンペ、下段はエアログランコンペです。NGC400は吉貝の最初のショートアーチブレーキですが、この年はクイックレリーズはどの位置でも止まるタイプです。
エアログランコンペは非常に小振りで、ブレーキシューの調整に特徴がありました。

こちらはいわゆるコンペ-Gとスタンダードタイプのサイドプルです。ブレーキケーブルが向かって右側にあるタイプはワインマンと提携した頃からあるタイプです。

こちらもスタンダードタイプのサイドプルで、左上の3種は現在も一般車に採用されており、商品寿命が大変長い製品です。

こちらはBMX用です。センタープルもあったんですね。

最下段は当時のブリヂストン、ミヤタに供給されて専用モデルです。ブリヂストンはセルフセンタリングブレーキとして、当時のカタログで宣伝していました。

センタープルブレーキは今はもう生産していないと思いますが、当時のメーカー製高級スポルティーフなどにも採用されていました。仕上げの良い順に、GC→G→DCとなります。

こちらはカンティブレーキです。960シリーズはフランスのCLBとほとんど同じデザインで、大変ポピュラーな製品でした。 しかし当時のサイクリストにとって、このブレーキをマファッククリテリウムカンティに交換するのが、マニアサイクリストに仲間入りしたような気がしたものです。実際、ブレーキの効きも確かに良くなったように思います。隔世の感がありますね(笑)
980番代はMTB用に力率を向上させたタイプの初期の製品で、まだロープロファイルタイプではありません。

こちらは鉄製の普及タイプですね。

ここから10ページにわたってブレーキレバーのページが続きます。このページはロイヤルグランコンペとエアログランコンペです。エアログランコンペは現在主流のブレーキワイヤー内蔵タイプです。

こちらはニューグランコンペ、グランコンペです。使った事のあるサイクリストは大変多いのではないでしょうか。

こちらはコンペ-Gとスタンダード。クイック有無、アジャスター有無、軽量穴有無が組み合わされて、膨大な種類の商品構成となっていますね。

レバーパッドの下の赤い支点シャフトが懐かしいですね。ワインマンと技術提携していた頃から、大変長い間生産された製品です。初めて買ってもらったドロップハンドル車の最初のグレードアップとしてレバーパッドを買った人も多いのでは?

こちらはやや新しいタイプで、ブラケットが細身になったタイプです。204QCは今でも生産されているアウター出し製品のはずです。

これもまた懐かしい、いわゆるセーフティレバーです。ドロップ車は危ないからと、このレバーを付けさせられた人も多いと思いますが、ちょっと慣れてくると、サイクリストとしては逆に恥ずかしいと思ったりもしましたね。

こちらはフラントハンドル用です。135はワインマンタイプです。

当時はそろそろMTBが普及しつつある時代で、強度が高く握りやすいパワーレバータイプが出て来た頃です。

BMX用としては、このようなショートレバーがありました。

昔はこのギドネットタイプがキャンピング車やミキスト車によく使われました。リバースレバーは当時はオポジットレバーなどと呼んでいましたが、高級なプロムナード車に使われていました。

こちらはステムです。三角断面のグランコンペステムは当時のポピュラーな国産ステムの一つでした。

CFやDCは普及タイプのステムです。

各種ブレーキ小物です。前後のアウター受け、チドリです。1243あたりは比較的低価格な滑車チドリで、手軽なグレードアップパーツの一つでした。

こちらはケーブル類、ブレーキ直付台座、貫通ボルトです。

ラージサイズサイドプル用のフレームにショートアーチのサイドプルを装着するためのオフセット貫通ボルトは、実際にはどのくらい使われたんでしょうね。ブレーキシューは次のページにも紹介されていますが、これもまたラインナップが多いですね。

ブレーキシューとその他各種小物です。

レバーパッドは、いまでも当時のブレーキレバーを使っている人にとって、なかなか手に入らず苦労されていると思います。

各種ツール、アウターケーブル等。

最後は主なブレーキのブレーキブロック上下ストロークの寸法と適合リム幅のチャートです。

裏表紙。日本本社とアメリカ法人の所在地が記載されています。アメリカ法人の所在地は「ケーン・クリーク通り」とありますが、近年提携しているケーン・クリークと当然関係ありそうですね。


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