追憶のカタログ展Part36:1976片倉シルクカスタムメイドフレーム

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追憶のカタログ展

− Part36:1976片倉シルクカスタムメイドフレーム −

 今回は1976年の片倉シルクカスタムメイドフレームのカタログです。このカタログは片倉自転車が発売したセミオーダーのロードフレームとツーリングフレームを紹介しています。当時は片倉以外にもカワムラニシキなどもセミオーダーフレームを市販していました。
 セミオーダーといっても、4種類のフレームサイズ、6色のフレームカラー、何点かのオプション工作の選択程度ですが、私の知人もこのフレームでロードレーサーを仕立てた事がありました。
 また片倉は、このフレームをベースに仕立てた完成車も販売していましたので、合わせて紹介致します。

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表紙です。
センスはいまいちですが、まあシンプルなデザインではあります。
それにしても、ロードとランドナーのシルエットはどう見ても国産パーツでアッセンブルされているようには見えませんね。
ロードはどうみても当時のオールカンパに見えるし、ツーリングはカンパラリーのリヤメカや、JOS(?)の電装、マファックのブレーキセット、アドホック(?)のポンプなどが装備されているように見えます。

 

裏表紙です。
自転車店の判が押してありますが、ここは当時私が乗っていたシルクロードを作っていただいた店です。

 

カスタムメイドフレーム全般の説明です。
4種類のフレームサイズ、6色のカラーとあり、特にフレームサイズについては、当時570mmが用意されているのは良心的でした。

 

フレームの特徴について説明しています。

 

ロードフレームのスペックです。
フレーム材料の説明で、各チューブの厚みまできちんと書いてあるのが、いかにもシルクという感じです。

 

ロードフレームのスケルトンです。
73度半パラレルというのは当時としてもややおとなしめでした。

 

ツーリングフレームのスペックです。
標準でほぼ一通りの工作がなされていますが、Wレバー台座のみオプションですね。当時のWレバー台座は、ここに示してあるサンツアースタンダード以外に、シマノ、カンパ、サンプレ/ユーレと色々ありましたから、仕方ないところだったのでしょうね。
 

 

ツーリングフレームのスケルトンです。
72度半パラレルというのは当時としては標準的な感じです。ホーク内幅の96×124というのは、すでに主流では無かったような気がしますが。

1976年のマニアスポーツカタログには、このフレームをベースにした完成車も掲載されています。三信プロエームハブ、マイティコンペチェーンホイール、プロコンペフリー、サイクロン変速機、ユニークロードペダル等、シルクらしいパーツアッセンブルです。価格は\118,000でした。

こちらはツーリングフレームをベースにしたランドナーカスタムです。ホイールは26×1・1/2(650×38B)です。充分な長さのフロントマッドガード、7mmパイプ製できちんと地面と平行になっているフロントキャリヤ、アルミボトルの標準装備等、ツーリング車として押さえるべき所はきちんと押さえているという感じがします。価格は\115,000でした。


 

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