追憶のカタログ展Part26:1980日東ハンドル

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追憶のカタログ展

− Part26:1980日東ハンドル −

Part26は1980年の日東ハンドル製作所です。 最近でこそカタログも両面コピーのあっぱりしたものしか手に入りませんが、当時のカタログはきちんと製本されたものでした。企業規模は小さいものの今でも国際自転車展などにも アットホームな感じのする単独ブースを構えており、ハンドルバーを中心とした専業メーカーとして頑張っています。
古くからのサイクリストであれば、ユニバーシアード105やMod55、パールなどは一度ならずとも使った方が多いのではないでしょうか。またキャンピング用キャリヤのキャンピーなどは、今でも長距離ツーリング派の信頼を集める人気アイテムのひとつです。
現在もSTIレバー対応型のドロップバーや各種ホルダー、高級ボトルケージなどを製造しており、これからも頑張って欲しいメーカーの一つです。
ここでは英文カタログを見開き2ページを1つにまとめた形で掲載しました。


表表紙と裏表紙です。シンプルですが一目で日東とわかるいいデザインだと思います。

 

ロード、ツーリング用のハンドルバーです。私も地球マークの刻印入りを含め、105は何本も使いました。またMod.55は高級感あふれる刻印と曲がり形状が好きで、今でも2台のツーリング車に使用しています。ランドナーバーでは特に132はメーカー車、オーダー車問わず多くの自転車に使われていました。

 

トラック、競輪用ハンドルバーとステムです。現在でも競輪の認可パーツとして使われています。

 

ドロップバーとそれ以外のバーです。オリンピアード114、115はユニバーシアード104、105に比べて、リーチ・ドロップとも5mmずつ大きいタイプです。
またオールランダーの211、212は、当時のパスハンターモデルによく使われたバーです。私は狭い山道(ハイキングコース)を走る時には巾が狭い212を好んで使っていました。

 

プロムナードバーは文字通りプロムナード(散歩用)に使うバーです。このバーと吉貝のオポジットブレーキレバーの組み合わせが定番でした。
クリステムはチネリレコードタイプのもので、発売当初は26mm径のMod.155、Mod.165とのセット販売でした。
パールはレーサー、ツーリング問わず使われた高級ステムです。私も今に至るまでMod.55との組み合わせで使い続けています。なお、パール用に軽合のウスやフィキシングナット、引き上げ棒などがセットになったメーカー純正軽量化キットもありました。

 

テクノミックとヤングはマスプロメーカーのサイクリング車に採用される場合が多かったと思います。ポステムはスチール製の一般用ステムです。

 

キャンピーは細かなモデルチェンジはあるものの、いまだに生産されている息の長い製品です。現在はMTB用もあります。既製品のサイド枠付きキャリヤとしては定番です。フロントキャリヤは現在は先丸タイプのものが販売されていますね。
BMXも映画'ET'でクワハラのBMXが使われたりして一時すごいブームでしたが、現在ではどうなのでしょうか?

 

「高級紳士車」という定義はさておき(笑)、ロッド式ブレーキ用のハンドルです。ロッド式ブレーキはいわゆる実用車に古くから使われているタイプで、日本のお巡りさんの自転車はいまだにこれです。あんな自転車で最近のMTBタイプの街乗り自転車を追っかけるのも大変だと思うんですが。余談はこのへんにしておきましょう。さてカタログにあるサイクルスタンドはサイクルショップで使われる事が多かったタイプですね。LPはイタリヤ製のルーフキャリヤで、日東が輸入総代理店だったのでしょうか。

 

日東ハンドルにはこれからも頑張っていただきたいですが、DedaやITMに負けない軽量ドロップバーやステムも開発して欲しい気がします。

 

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