追憶のカタログ展Part17:1974DEROSA,1978NAGASAWA

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追憶のカタログ展

− Part17:1974DEROSA,1978NAGASAWA −


 今回は1974年頃の"DE ROSA"と1978年"NAGASAWA"です。この2つを並べた意味は、賢明な皆様にはご説明は不要でしょうね。
 
"DE ROSA"はエディ・メルクスが乗るようになってから一気にメジャーとなり、日本でもその頃から横尾双輪館の広告などで見掛けるようになりました。私も横尾さんの広告の「プロ用とアマ用の違いはBBの厚みだけ」などという コピーを見て、なるほどなあと感心した事を覚えています。現在の"DE ROSA"はすっかり大きなメーカーとなり、フレーム素材もカーボンやチタン、アルミが主体となっています。
 その
"DE ROSA"で修行を積み、メルクスの乗る自転車も手がけた長沢氏が帰国後に立ち上げたブランドが、ご存じ"NAGASAWA"です。当時の典型的イタリアンレーサーそのままのマーキング、"DE ROSA"と同じ形状のフォーククラウン、各部に彫られた彫刻等々、いかにも"DE ROSA"直系のイタリアの血の濃い自転車です。それと、以下のカタログにもありますが、何と言っても中野の世界選手権スプリント種目10連覇を支えた赤いトラックレーサーが、"NAGASAWA"の実力を象徴していました。
 ちなみに私のメタリックスカイブルーのツーリング車には、当時憧れだった
"NAGASAWA"製のフォーククラウンをメッキ仕上げで使用しています。端正かつシンプルで力強い感じが昔から好きでしたね
 
なお、この本カタログは本ホームページをご覧になって、わざわざスキャンした画像を送っていただいた 「akuta」様のご協力により掲載致しました。この場を借りて、「akuta」様にはあらためて御礼を述べさせていただきます。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。 著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。


 

 カタログ表紙です。右側には輸出している国の国旗があしらわれています。

 

  カンパニョーロレコードストラーダのアセンブル。チェンホイールやステムには精密な彫刻が施し、ブレーキレバーにも軽量化の穴が開けられています。
 フオーククラウンは例の端正な形状のものをメッキ仕上げしてあります。
 ヘッドチューブとシートチューブに貼られたハートマーク、シートチューブのアルカンシェルストライプが、当時のイタリアンレーサーのマーキングのいわばスタンダードですね。
 ちなみにリムはニジー、タイヤは赤ラベルのクレメンクリテリウムです。

 

 カンパニョーロスーパーレコードストラーダのアセンブル。
 この写真の自転車は比較的サイズも大きく、迫力のあるイタリアンレーサーの雰囲気がよく伝わって来ます。
 ちなみにタイヤは緑ラベルのクレメンクリテリウム・セタ・エクストラです。
 絹コードのこのタイヤ、当時でも確か1本1万数千円したように思います。

 

 上品なホワイトのパーシュート用トラックレーサー。
 当然ながら、これもカンパニョーロピスタのフルセットです。フロントフォークは丸ホークです。ちなみにステムはチネリレコードを使用しているようです。
 右側は
"DE ROSA"が採用している(?)パーツのブランドマークですね。

 

 カタログ表紙と中野浩一選手の世界選手権優勝車です。
 表紙はヘッドマークですが、シンプルで力強いデザインです。

 

 スギノマイティビクトリーチェーンホイール、日東のステムとバー、吉貝?のブレーキ、藤田?のサドル等、国産パーツ「主体」でアッセンブルされています。ただし変速機はカンパニョーロを採用しています。

 

 カンパニョーロレコードストラーダのアセンブル。
"DE ROSA"と同様、チェンホイールやステムには精密な彫刻が施されています。フオーククラウンも同一形状のもの。
 マーキングも当時のイタリアンレーサーの文法に沿ったもので、やはり日本よりもイタリアのレーサーという感じがしますね。

 

 カンパニョーロスーパーレコードストラーダのアセンブル。
 上から三番目の
"DE ROSA"スーパーレコードモデルと見比べてみてください。
 お師匠さんのものと比べて、全く遜色のない実戦的な自転車という感じです。

 

  オールジャパンピスト。これはプロ用でしょうか。スギノマイティビクトリーチェーンホイール、日東のステムとバー、有明ファイブゴールドサドル等でアッセンブルされています。

 

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