追憶のカタログ展Part14:1966フランス商会

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追憶のカタログ展

− Part14:1966フランス商会 −

 これは珍しいフランス商会(正式名称:フランスサイクルズジャパンリミテッド)の1966年カタログNo.3です。
  当時を知る人にとっては懐かしく、最近の人にとっては全くなじみがないパーツが掲載されています。もちろん私もこの頃は小学生ですが、私が自転車に目覚めた頃も、ほとんどが専門店のショーケースに並んでいました。
 
なお、この本カタログは本ホームページをご覧になって、わざわざスキャンした画像を送っていただいた 「不良中年」I様のご協力により掲載致しました。この場を借りて、「不良中年」様にはあらためて御礼を述べさせていただきます。

 2003/9/19:FCJニュースNo.1の4枚を追加しました。

 注.下記の画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとし、特に著作者には届出しておりません。 著作権保持者や関係者の方は、何かございましたら、即刻削除等の処置を致しますのでご連絡下さい。


 

 FCJニュースの66年No.1は、サンプレックスプレステージの最新型製品を発表しています。
 "CRITERIUM"3点セット、"537NI"(直付用)、"537"(ブラケット付き)、"CADET"(シングルプーリー)の4種類です。当然と言うか、イラストはダニエルです。

 何やら赤い線は、「不良中年」様が手書きで加えたものです。本ページの4枚目の画像をご覧下さい。
 私自身の保管しているカタログやサイクリングの教本にも、鉛筆やペンで引いた線や囲み、コメントがたくさん残っています。自転車に目覚めた少年達は、そうやって自分にとっての理想の自転車を紙の上で夢見ながら、知識を増やして行ったのでした。皆さんも覚えがあるのでは?

 

 シクロのフリー、MAFACのブレーキ・・・、当時の最先端のフランスパーツでした。 今だからこそ、なんやら言えますが、当時のツールで使われていたのですからね。
 それにしても"TOP63"はともかく、"RACER"は息が長い製品だったような気がします。
 スポルティーフや35Bランドナーのブレーキとしては定番でしたね。ワインマン610とどちらを直付けしようかなんて悩んだものでした。

 

 「不良中年」様は、鉛筆で囲んだ"V8"と"431"を購入して、きっと憧れの自転車を作られたのでしょう。
 しかし貨幣価値が違うとは言え、安いっ!
 でも当時の少年マガジンあたりは50円か60円だったから、当時としてはやはり結構高価だったのでしょう。
 

 

 1枚目の赤い線は、このメルシェの前後メッキを塗りつぶした跡です。
 フランスのフレームにカンパを中心としたイタリアンパーツを組み合わせたアセンブルを紙面で検討していたんですね。ペダルがユニークロードというところに独自の考え方が出ています。
 

 

 サンプレックスクリテリュームは、最終的にはスーパーコンペティションというセットになりました。
 この写真ではフロントメカがまだスライド式です。
 ちなみに翌年のツールドフランスでは、このメカを装備したプジョーで、ロジェ・パンジョンが優勝しています。ちなみにこの年はモンバントゥーの上りでシンプソンがプジョーに跨ったまま死んだことで有名です。
 シクロのフリー、ストロングライト63、ナベプロラグも当時の最先端のフランスパーツでした。

 

 FCJ特製キャリヤとありますが、私も同型のものを使用したことがあります。
 サイクリングに目覚めて最初に乗った丸石エンペラーの重たいフロントキャリヤをこれに換装。
 このか細いキャリヤに、パンパンに荷物を詰め込んだ帆布製フロントバッグを載せて林道を走っていました。
 JOSは今でも高値で流通しているブランドですね。私が自転車趣味に目覚めた頃は、トーエイ社の広告などで、431をフロントキャリヤに直付けし、P8を埋め込み台座にセットしたランドナーやスポルティーフが高級オーダの定番でした。
 マビックはいまでも多くのレースで使われているのは皆さん良くご存知のとおりです。もっとも今はほとんど完組ですが。

 

 当時のメルシェと言えば、やはりプリドールが連想されますね。この頃はオールフランスパーツのレーサーが、まだカンパと拮抗していたと思います。
 ユッチンソンは今でも定評あるブランドですね。なにしろツール5連覇のランス・アームストロングが愛用していますからね。
 AVAは私のイメージでは中級品という感じでしたが、当時はどうだったんでしょうか。

 

 これもまた、現在でも高値で取引されているポンプのAD-HOCです。
 ゴーチェの婦人用は、国産マスプロメーカーのミキストタイプなどにも多く採用されていたので、比較的馴染みのある輸入パーツの一つですね。
 私はベロメータの現物は見たことありませんが、同様なものは国産でもマテックスなどが販売していました。
 今は、サイクルコンピュータにとって代わりました。

 

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