ツーリングレポート:1979/08/21:信州峠・木賊峠越え
1979年8月21日:信州峠・木賊峠越え |
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信州峠と木賊峠は、何度も走っている私の峠越えツーリングの定番コースです。 初めて走ったのは1974年の夏でしたが、当時は、木賊峠は言うに及ばず、信州峠への道も長いダートが続いていました。 その後、再訪するたびに舗装が進み、今やクリスタルラインと名を変えた山岳観光道路となっているのは、多くの方がご存知だと思います。 そういう意味では、このコースに限らず、30年近く前にダートを中心とした峠越えランが体験出来たのは、いい思い出となっています。 このレポートは、当時アルバイトしていた自転車店の先輩とアルバイト仲間の3人で走った時のものです。天気があまり良くなく、木賊峠手前から本格的に降り出し、カミナリと土砂降りの中を甲府に向かって下ったのでした。 |
以下のレポートは、当時書いたものをそのまま載せています。ところどころに赤字で書いている部分は今回付けた注釈です。 |
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8月21日(火):信州峠・木賊峠越え |
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ここから木賊平までは完全なフリーラン。小生は今回絶好調で、F26T×R17Tで楽勝ペースで登って行った。木賊平はいつ訪れても素晴らしいが、今回は特にそう感じた。この草原にはむしろ今日のような天気のほうが、幻想的な雰囲気がただよう感じである。あとから到着した二人も目を見張っていた。 さあ、木賊峠に向けてラストの登りである。だが雨はいよいよ本格的に降り始めて、峠に着く前にはザーザー降りとなってしまった。仕方なくポンチョをはおる。 11時半過ぎ、木賊峠に到着。だが雨は激しさを増し、ガスで視界も悪く、カミナリまで鳴り始める始末である。※すぐ横で鳴っていて、今考えるときわめてアブナイ状況だったような・・・これでは食事どころではない。しかしTさんはこんな天気の中でもにぎりめしとジュースで食事を取った。大したものである。さて、すぐ後から登ってきたランドクルーザーが下り始めたのをきっかけに、我々も下ることにする。 土砂降りの雨の中のダウンヒルを開始したが、これが結構楽しかった。水たまりは深いところでは30センチ以上に達し、もろに突っ込むとハブ軸まで水に浸かってしまうし、横滑りはするしで、泥水を全身に浴びながらの下りである。3人とも歓声を上げながら、わざわざ水たまりに突っ込んだり、スピードを上げてみたり、景色などは全く目に入れず、ただひたすら下って行った。※う〜ん、オバカですね(苦笑) 途中でTさんが2回トラブル。1度目はパンク、2度目は転倒である。それでも別に大したトラブルにはならず、更に下り続け、舗装路に出てからもハイペースで下り、13時45分に甲府駅に到着した。自転車も人間も水びたしで、靴下は泥水に染まって、まっ黄色である。 |
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駅の水道で汚れを落とし、自転車を袋に納めてから、駅前食堂でラーメンの食事。食堂のテレビは甲子園の中継で、箕島高校が春夏連続優勝であった。 そして甲府発15時13分の550Mに乗車、高尾から京王線に乗り換えて帰宅した。 あいにくの天気だったが、かえってこの天気が今回のツーリングをより印象的にしてくれたようだ。たまにはこういうツーリングもいいものだと思う。 |