ツーリングレポート:1975/10/20:和田峠・醍醐峠越え

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1975年10月20日:和田峠・醍醐峠越え

  和田峠は東京のサイクリストにとって、とてもポピュラーな峠です。峠は陣馬山への登り口ともなっているので、茶店や広い駐車場もあります。今はもちろん完全舗装で、もはやロード乗りのトレーニングコースですが、当時は峠前後7〜8kmがダートで、いかにも『林道の峠越え』という雰囲気が味わえました。
 この時は片倉シルクのロードしか持っていなかったので、当然このロードで行きました。ちなみにギヤレシオはF48-42T、R14〜22Tでした。

 以下のレポートは、当時書いたものです。ひどい文章でお恥ずかしいですが、あえてそのまま載せています。ところどころに
赤字で書いている部分は今回付けた注釈です。

10月20日:和田峠・醍醐峠越え

  出発は8時23分。装備はごく簡単でジュラエースバッグ
※シマノから発売されていた小型Fバッグのみ。目的地は和田峠である。甲州街道は混んでいて走りにくく、府中まで35分も掛かってしまった。久し振りなのでやや足が重く感じる。八王子までは約1時間半。いつもの事ながら、市内はクルマが多くて走りにくい。追分でいつもなら左に道をとるのだが、今回は右。はじめから陣馬街道を行く。途中、CSにも広告を出しているシマザキでアディのベル※このベルは今でも持っています(^_^;を買った。350円なり。この店は中が大変きれいに整っていて、主にロード・トラックを売っているようだった。

 しばらく走っている内にだんだん登りになってきたが、42Tを使って上っていく。高原直下に着いたのは10時40分。ここでチョコとスルメ
※チョコはともかく、何故スルメだったのか?を買って、いよいよ和田峠に向かう。相模湖側から行くのと比べると、山の中を走る感じで、あまり眺めがいいとは言えない。また道自体もあちら側のほうが走りやすい。それに付け加えて、昨日までの雨で道がぬかるんでいて※当時は長いダートが続いていました、押すのもやりにくく感じる。とは言え、あちらに比べてわき水が豊富で、水の心配をしなくてもよいので、その点は良い。
  やがて約1時間も歩いただろうか、やっと峠に着いた。これで3度目なので目新しくはないが、好きな道となりそうだ。月曜のせいか、ハイカーも少なく閑散としている。しばらく休み、写真を撮ってから、どのコースを取るかしばし思案。結局、土砂崩れがあるという看板を横目にしつつ、醍醐林道を行くことにした。最初の高みに来ると、どうやらここが峠らしかった。ここからはずっと下りらしく、道が下の方に続いているのがわかる。では下ろうか。

 下り始めて驚く。ものすごく荒れていて急な道だ。ブレーキを掛けっぱなしでも思うように走れず、時々足をつけて走る。しばらく下ると、とうとう崖崩れの所に着いた。30mほど上から崩れた岩が完全に道をふさいでいる。去年の大石川林道を思いだしたが、それに比べると乗り越えるのはまったく楽だった。その先もところどころで小規模ながら崩れている。なおも進んで行くと、休憩所があった。なかなか立派なものだったが、中は落書きだらけであった。もちろん人っ子一人いない。さらに無人の飯場の前を通り過ぎて行くと、森の中に続く道のところで作業中の4人と会った。「気を付けて行けよ」、「はい」

 またしばらく走ると、今度は何本かの倒木が道をふさいでいる。ここでかなりあせった。と言うのは、R2を担いで乗り越えた直後に、その倒木がガラガラ!と斜面を崩れ落ちたからである。ひやあー、アブなかった。その後も道はますます荒れて急となってくる。歩くほどのスピードでしか走れないし、タイヤも心配
になってきた。※なにしろチューブラーでしたからね
 そうこうしている内に集落が見えてきて、それとともに道も良くなってきた。醍醐の集落らしい。ふと見た電柱には「八王子市」と書いてあって思わず苦笑した。まったく八王子は広いよ!

 道は急に良くなってスピードもさらに上がり、どんどん下って陣馬街道に出た。ほっとして走り始めると、後ろから抜いていった自転車が1台。どうやら和田峠から下ってきたらしいが、この人が26インチながら
※『こちらはロードなのに』というアセリが走りがスムーズでスピードも速い。しばらく追走したが、結局あきらめてしまった。その後、陣馬街道をひた走り、八王子からはルート20をたんたんと走って帰宅した。着いたのは3時2分。なかなか満足のいくツーリングだった。
 



和田峠。ジーンズというところが(^_^;
 


醍醐峠の下りにて。
 


だいぶ道が良くなってきたあたり。
 



醍醐林道を見下ろして。
 

所要時間:6時間39分
平均時速:14.0km/h
費   用:300円
距   離:93km
行   程:仙川−26−八王子−17−高原直下−3−和田峠−1−醍醐峠−20−八王子−26−仙川

 

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