10月20日:和田峠・醍醐峠越え
出発は8時23分。装備はごく簡単でジュラエースバッグ※シマノから発売されていた小型Fバッグのみ。目的地は和田峠である。甲州街道は混んでいて走りにくく、府中まで35分も掛かってしまった。久し振りなのでやや足が重く感じる。八王子までは約1時間半。いつもの事ながら、市内はクルマが多くて走りにくい。追分でいつもなら左に道をとるのだが、今回は右。はじめから陣馬街道を行く。途中、CSにも広告を出しているシマザキでアディのベル※このベルは今でも持っています(^_^;を買った。350円なり。この店は中が大変きれいに整っていて、主にロード・トラックを売っているようだった。
しばらく走っている内にだんだん登りになってきたが、42Tを使って上っていく。高原直下に着いたのは10時40分。ここでチョコとスルメ※チョコはともかく、何故スルメだったのか?を買って、いよいよ和田峠に向かう。相模湖側から行くのと比べると、山の中を走る感じで、あまり眺めがいいとは言えない。また道自体もあちら側のほうが走りやすい。それに付け加えて、昨日までの雨で道がぬかるんでいて※当時は長いダートが続いていました、押すのもやりにくく感じる。とは言え、あちらに比べてわき水が豊富で、水の心配をしなくてもよいので、その点は良い。
やがて約1時間も歩いただろうか、やっと峠に着いた。これで3度目なので目新しくはないが、好きな道となりそうだ。月曜のせいか、ハイカーも少なく閑散としている。しばらく休み、写真を撮ってから、どのコースを取るかしばし思案。結局、土砂崩れがあるという看板を横目にしつつ、醍醐林道を行くことにした。最初の高みに来ると、どうやらここが峠らしかった。ここからはずっと下りらしく、道が下の方に続いているのがわかる。では下ろうか。
下り始めて驚く。ものすごく荒れていて急な道だ。ブレーキを掛けっぱなしでも思うように走れず、時々足をつけて走る。しばらく下ると、とうとう崖崩れの所に着いた。30mほど上から崩れた岩が完全に道をふさいでいる。去年の大石川林道を思いだしたが、それに比べると乗り越えるのはまったく楽だった。その先もところどころで小規模ながら崩れている。なおも進んで行くと、休憩所があった。なかなか立派なものだったが、中は落書きだらけであった。もちろん人っ子一人いない。さらに無人の飯場の前を通り過ぎて行くと、森の中に続く道のところで作業中の4人と会った。「気を付けて行けよ」、「はい」
またしばらく走ると、今度は何本かの倒木が道をふさいでいる。ここでかなりあせった。と言うのは、R2を担いで乗り越えた直後に、その倒木がガラガラ!と斜面を崩れ落ちたからである。ひやあー、アブなかった。その後も道はますます荒れて急となってくる。歩くほどのスピードでしか走れないし、タイヤも心配になってきた。※なにしろチューブラーでしたからね
そうこうしている内に集落が見えてきて、それとともに道も良くなってきた。醍醐の集落らしい。ふと見た電柱には「八王子市」と書いてあって思わず苦笑した。まったく八王子は広いよ!
道は急に良くなってスピードもさらに上がり、どんどん下って陣馬街道に出た。ほっとして走り始めると、後ろから抜いていった自転車が1台。どうやら和田峠から下ってきたらしいが、この人が26インチながら※『こちらはロードなのに』というアセリが走りがスムーズでスピードも速い。しばらく追走したが、結局あきらめてしまった。その後、陣馬街道をひた走り、八王子からはルート20をたんたんと走って帰宅した。着いたのは3時2分。なかなか満足のいくツーリングだった。
|