フォトレポート:碓氷峠周回・アプトの道ウォーキング

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横川〜碓氷峠〜軽井沢〜入山峠〜横川、アプトの道(熊の平〜めがね橋〜横川)

 自転車を降ろして、まずは横川駅〜碓氷峠〜軽井沢〜入山峠〜横川駅という約36kmの軽い峠越え。横川から碓氷峠に向かって登って行くと、標高が高くなるにつれて紅葉が増していき、勾配が緩いことも手伝って、楽しい登りだった。

 碓氷峠を下って、軽井沢の中心部をさっと通り過ぎると、トラックの通行も多い碓氷バイパス入山峠の登りであるが、この道はさほど面白くもなく、峠を越えてからはひたすら横川への道を飛ばして行く。

 横川に戻って、自転車をクルマに格納してから、駅前で峠の釜飯の昼食。昼食後は贅沢にもタクシーで熊の平駐車場に登り返して、そこから旧信越線跡に整備されたアプトの道をウォーキングとした。有名なめがね橋も含めて、鉄道遺構を楽しみながら約6kmほど歩いて再び横川駅前へ。鉄道文化むらは、外からEF63や20系気動車、DD51などの展示車両を眺められたので、入場せず。

 ということで、峠越えサイクリングとウォーキング、鉄分補給(笑)と、暖かい日射しの中をフルに楽しんで帰宅したのだった。

今回の相棒はカーボンフォークにSRAM仕様の軽量スポルティーフ。軽量車は貧脚に優しい(苦笑)


8時少し前に横川駅駐車場に到着した。天気は絶好のサイクリング日和である。

駅前を8時20分に出発し、まずは碓氷峠越えサイクリングを開始。

鉄道文化むら敷地内の旧型EL。

前方標識で左に分岐して、国道18号旧道に入る。

しばらくは直線状の道。

このあたりは旧中山道坂本宿。坂本宿は三代将軍家光の時代に作られた宿場町である。

坂本宿を過ぎて右に回り込むと、ここからいよいよ碓氷峠道に入る。

カーブ1の標識。ここから碓氷峠まではカーブ184を数えることになる。

霧積温泉への分岐を左へ。このあたりからようやく峠みちらしい登り勾配が始まる。

メガネ橋を模した碓氷峠登山口バス停。

カーブ1から約1.5kmで眼下に坂本ダム。

このあたり、勾配も緩く、快適に登れる。

旧碓氷峠みち一番のビューポイント、碓氷第三橋梁(めがね橋)に到着。駐車スペースもあって、まだ9時前なのに、多くの観光客で賑わっている。

めがね橋を後にしばらく走ると、碓氷第五橋梁。

登るにつれて少しずつ紅葉が増えてくる。

熊の平駐車場。ここから階段を上がると、アプトの道の現時点の終点である旧熊の平駅跡。


カーブ100を数えるようになると、綺麗に色づいた紅葉を眺めながらの登りになり、相変わらず勾配は緩く、気持ち良くペダルを踏んでいける。

 

 


カーブ180手前あたりは紅葉真っ盛り。

9時50分、碓氷峠に到着。峠自体はあまり趣きはないが、実はここも訪れたのは初めてである。

標識を反対側から見ると、ここにもめがね橋が描かれている。

峠の南側の遠望。嬬恋方面の山々が望める。

碓氷峠をほんの少し下ると、もう軽井沢である。

軽井沢駅前通りは、見ての通りモミジが真っ赤に色づいていた。

 

駅前を通り過ぎて、碓氷バイパス入山峠の登りにかかる。バイパスだけあって、曲率の大きなカーブで一気に登っていく。

入山峠は碓氷峠にもまして味気ない、単なるピークである。

入山峠から横川駅まで約15kmを一気に下った。時間も11時半となり、定番の峠の釜飯で早めの昼食をとる。今回のサイクリングはこれでおしまい。午後はアプトの道のウォーキングである。

昼食後、贅沢にもタクシーを呼んで、再び旧碓氷峠みちを熊の平駐車場まで。料金は2960円なり。

 

アプトの道入口から階段を少し登ると、旧熊の平駅跡である。

熊の平駅は給水給炭所として設置された後、駅に昇格したが、碓氷新線開業によって信号場に降格し、平成9年の長野新幹線開業と碓氷線廃線によって廃止となった。

熊ノ平変電所跡。

1950年の大規模崩落事故の犠牲者を弔う熊ノ平殉難碑。

熊の平駅から横川まで約6kmの下り基調のウォーキングである。左側は10号隧道、右側はスイッチバックの引き込み線の隧道。

10号隧道を抜ける。

9号隧道。200mほど先には8号隧道。

こんなところにもスカイツリーにあやかった案内板が。

第4橋梁。

第4橋梁を過ぎて6号隧道へ。

6号隧道を抜けると第3橋梁、すなわちめがね橋に到着。橋の脇から遊歩道を下る。

めがね橋は旧碓氷線のシンボル。

めがね橋は碓氷線最大の橋梁で、4連アーチ式、200万個以上のレンガが使用されている。

眼下は旧碓氷峠みち。

アプト式線路のラックレールを利用したケーブルラック

奥に見える橋梁は新碓氷線で使われたもの。もちろんこの橋梁を通る路線も廃線である。

めがね橋の下から登ってくるパックツアーの観光客も大勢歩いている。

3号隧道。

3号隧道を抜けると、碓氷湖が見えてきた。

2号隧道を抜けて振り返ると、遊歩道は不自然なカーブを描いていた。

峠の湯に到着して、一休み。横川駅までちょうど半分。

丸山変電所跡に到着。丸山変電所跡は国の重要文化財に指定されている。明治45年に建築された施設で、レンガ造り建築の最盛期の建物である。

鉄道文化むらからここまで、トロッコ列車が走っており、子供連れの家族で賑わっていた。

丸山変電所は日本で最初に電化された信越線のELに電気を供給するための施設であり、昭和38年のアプト式旧線の廃止により、その役目を終えている。

当日は内部も一般公開しており、ボランティアの説明員も待機されていた。

内部に置いてあったラックレール。片減りしているのが興味深い。

丸山変電所を後にして更に歩いて行く。頭上は上信越道の橋梁。これも美しい形をしている。

意図的に残してあるかのようなホーロー看板。

鉄道文化むらの横を歩いて行く。このELはもちろん峠のシェルパEF-63。運用当時同様に重連で展示されている。

こちらは、私も昔散々撮り鉄、乗り鉄していたお気に入りのキハ20系気動車。国鉄標準の一般形気動車色(朱色4号とクリーム4号)が懐かしい。

こちらは首都圏色(朱色5号)に塗られたキハ35系気動車。都市近郊非電化通勤路線用に幅広の3ドアとなっている。

アプトの道起点に到着。

横川駅全景。長野新幹線の開業とともに信越本線の終着駅となった。テントはお休み処で、おぎのやの峠の釜飯も販売している。

ラックレールを再利用している排水溝の蓋。

おみやげの釜飯も積んだし、さて帰ることにしよう。

ということで、今回のランは、峠越えサイクリング+ウォーキング+鉄分補給の豪華3本立て(笑)となったが、暖かい日射しの中をフルに楽しんだ一日だった。


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