フォトレポート:TOM2012初日

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初日:木曽福島駅〜地蔵峠〜開田高原〜長峰峠〜高根乗鞍湖〜飛騨ふる里トンネル〜宿舎


今回の相棒はATHENA11速仕様のイタリアントリコロールスポルティーフ。貧脚を少しでもカバーするために、F48×34T、R12-29Tというギヤ比にした。

9月16日早朝、輪行袋に収めた愛車とフロントバッグを肩に自宅近くのバス停からバスに乗り込み、私鉄とJRを乗り継いで立川駅へ。

立川駅から中央本線スーパーあずさ1号に乗り込んだが、自由席は山屋さんと観光客で朝の通勤電車並みの混雑。茅野駅でようやく座れたものの、車販にもありつけなかった。その後、塩尻で中央西線のしなのに乗り換えて、木曽福島駅には定刻10時30分に到着した。

真夏のような日射しのもと、駅舎の日蔭で自転車を組み上げる。組み上げて一度はスタートしかけたが、朝起きたときに軽く食事しただけなので、空腹で走るのもどうかと思い、駅前で食料を調達して腹ごしらえ。これがミッドウェイの過ちを繰り返すことになる。

食事を終えて、サイクリストのために、スペアチューブやボトルを置いてある駅前の土産物屋の自転車好きのご主人と一言二言話して、ようやく出発。時刻は既にヒトヒトサンマル(11:30)を回っていた。今日のルートは3つの峠を越える約95kmの道のりである・・・・



立川駅に入線するスーパーあずさ1号。自由席はメチャ混みで、茅野まで座れず。


塩尻駅に入線するワイドビューしなの6号。こちらはそれほどの混雑は無かった。

定刻10時30分、木曽福島駅に到着。

相棒を組み上げて、軽く食事してから、11時30分過ぎに出発。今日の行程から考えると出発は遅いものの、まあ夕食までには宿に着くだろうと思ったのだが・・・・

駅前を抜けてしばらく走り、ここから左折して木曾街道(国道361号)に入る。

それにしても真夏のような天気で、結構暑い。


黒川で旧道に入り、数々の道祖神を見ながら、のんびりと進む。稲刈りも済んで静かな佇まいの道。

 

再び新道に戻り、緩やかな登り勾配を走って行く。

渡合で前方の標識の先を左折、地蔵峠に続く道に入る。

元々はこちらが国道361号だったが、昭和62年に折橋経由の新地蔵トンネルが完成してからは、そちらが国道に昇格し、この道は格下げとなった。

行き交うクルマもほとんどない中、少しずつ勾配を増し始めた道を進むが、最近めっきり登坂力が落ちた身には、この程度の勾配でもめっきり速度が落ちる。

いつものお約束、カーブミラーに写る自分をパチリ。

しばらく登って行くと、唐沢の滝である。地蔵峠は奥に見える滝の向こう側にある。

唐沢の滝から右に折れると、更に勾配が増して、曲がりくねった昔からの峠路となる。

こんな急勾配のヘアピンカーブも現れ、クルマのエンジン音が聞こえない間は、道幅一杯を使って大きく蛇行させながら登り続ける。

それでもそろそろ峠が近い雰囲気になってきた。

13時過ぎ、地蔵峠に到着。きつかったが、ここまではなんとか予定の所要時間で到達した。

地蔵峠は標高1,335m。旧飛騨街道の開田村への玄関口にあたる。

「これより開田高原」と掘られている石碑。

地蔵峠を少し下ると御嶽山を望む展望台がある。このときは頂上付近に雲がかかっていたが、それでも目の前には雄大な光景が広がっている。

御嶽山の裾野に広がる開田高原には、開放的な雰囲気が感じられる。

開田民芸センターの敷地に保存展示されている木曽森林鉄道の酒井製機関車。

少し登り返した九蔵峠から見る逆光の中の御嶽山。

越集落で左に御岳ロープウェイ方面の県道20号が分岐する。だいぶ足にきているので、分岐地点の自販前の日蔭で小休止。

このあたり、勾配はそれほどでもないが、筋力不足の身にはいささかしんどい。

ペースはがっくり落ちているものの、長峰峠を目指す。

それでもなんとか長峰峠に到着。

長峰峠からは待望久しい緩やかな下り勾配となり、秋の気配を感じる風を受けて、快適な下りを楽しみながら先を急いだ。

高根乗鞍湖に架かる高根大橋を渡り、右に分岐する野麦峠への道を見送って、飛騨川に沿ってひたすらペダルを回していく。

標高1,000m近いのに、気温は30度を指している。

高根第2ダム。

橋の先は延長1.5km近い権現トンネルである。

ひたすらペダルを回して、道の駅ひだ朝日村に着く。時刻は16時45分過ぎだが、長峰峠からここまで平均速度30km/hで飛ばしてきたので、小休止することにした。

道の駅で一息つき、事務局のK泉さんに到着が遅れることを連絡したのち、再びサドルにまたがる。

当初予定していた旧国道の美女峠越えをカットし、新道の飛騨ふる里トンネル経由で宿を目指すことにした。

飛騨ふる里トンネルまで平均6%の登りが続くが、なんとかトンネルに入った。

長いトンネルだけに、安全走行を優先して歩道を下って行く。

飛騨ふる里トンネルは延長約2km。

既に太陽は山影に沈みつつあり、もはやナイトラン突入が避けられない状況になってしまった。その後、宿舎まで約10kmとなったサークルKで最後の水分補給を済ませ、すっかり日が落ちて真っ暗となった国道158号を進んだ。

19時ジャスト、ようやく今回のTOMの宿舎であるシャレー中西に到着。たまたま外に出てこられた知人のOさんに案内されて、自転車を指定された格納場所へ移動する。そして、顔を洗っただけで旅装も解かずに宴会場に入ったのだった。


TOMオリジナルグッズのプレゼンに力の入る事務局のK泉さんとO場さん。

抽選会の目玉、毎度恒例の東叡社謹製フレームオブジェ。抽選では過去に当たった方は対象外であり、涙をのんだ御仁も。残念ながら私も対象外。


ということで、初日は3つの峠を含めた95km弱の行程だったが、今の体力では出発が遅すぎてハードな道のりとなり、リスク管理の甘さを実感した。それでもなんとかほぼ予定通りのコースを走り切って、雄大な御嶽山や開放的な開田高原の景色や皆さんとの自転車談義も楽しめたし、カルトクイズも3問正解したし、まあ充実した一日というところである。

−−−< TOM2012 フォトレポート 2日目に続く >−−−

 

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