フォトレポート:御前崎オフ2012初日

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初日:新金谷駅〜お茶の郷〜小夜の中山〜浜岡砂丘〜御前崎〜割烹民宿「聖火」

 出発当日の朝の天気予報は土日ともに晴れ。東日本はこの土日のみ冷え込みも緩むということで、前日夜にカンパニョーロCXブレーキに換装した10速仕様の35Cランドナーをクルマに積み込み、6時ぎに自宅を出発した。東名は全く渋滞も無く、快適な走行を楽しみながら、新金谷駅には9時少し前に無事到着した。

 駅前には今日の参加者の皆さんのクルマが何台か到着しており、再会の挨拶をしながら、自転車をクルマから降ろす。

 その後もいつもお見掛けする皆さんが続々と集まってきたが、インフルエンザ等でやむなく直前にキャンセルとなった人も多い。それでも今回は初参加の方も含めて約50人近い参加があるとの事で、いつもながら盛況である。

 ほぼ全員揃った10時過ぎには、いつものように主催者のくりくりさんからお手製ルートマップが配られてブリーフィング。そして10時25分に出発したのだった。


今回の相棒は10速仕様の700×35Cランドナー。昨年はオフ会前日の夜に11速仕様スポルティーフを組み上げるなどという暴挙をやらかしたが、今回は前日の夜にブレーキ本体を届いたばかりのカンパニョーロCXカンチブレーキに換装したのみ(笑)


続々集まってくる参加者の皆さん。ちなみにこの22Bは自転車搭載用に室内が大改装されている。

この旧型客車は国内に2両しか現存しないという荷客合造車のオハニ36。大井川鐵道では、この車両を使ったサイクルトレインの検討を始めているらしい。

くりくりさんからいつものお手製マップが配られてブリーフィングが始まった。今回の参加予定者は60名を越えていたが、インフルエンザ等の理由により直前のキャンセルもあって、約50名となった。

10時25分、いよいよ出発。

大井川鐵道のガーダー橋をアンダーパスして大代川沿いの道へ。

JR東海道本線の踏切を渡ると、道は少しずつ上り勾配となっていく。

快晴の空の下、ゆったりと流れる大井川。

ここからUターン気味にお茶の郷への登りとなる。

視界いっぱいに広がる茶畑の間を一直線に登って行く。幸いなことに向かい風はそれほどでもなかった。

お茶の郷に到着。ここで小休止してトイレタイム(と自転車談義)

今回はBD-1で参加の方も。

大井川を見下ろす展望スポットの牧之原公園に移動。

牧之原公園からの眺望。ほとんど定点観測と化しているが、今回は富士山もかなりはっきりと見えたのが収穫。

画像でははっきりしないが、肉眼ではくっきりと見えた富士山。

牧之原公園を後にして、金谷坂に向かう。

しばらくは緩い登り勾配。

"茶"の文字に刈り取られた茶畑

この標識が見えると間もなく・・・・

金谷坂に到着。

金谷坂を一気に下る菊川坂。

下り切ると、いよいよ小夜の中山の登り。 登り始めは20%超の檄坂で、最初から押して行く人もいれば、ヒルクライムレースさながらに競う元気な面々もいる。

この右カーブに続く最初の直登がきつい。抜群の脚力を誇る単速会会長も「あ〜、クイックがずれた〜」などと言い(わけし)ながら思わず足をついている・・・・という光景を写真に納めた私もここで足ついてます(笑)

直登の上の方にも黙々と押し上げる面々が見える。さてこちらも頑張って登りますか。

頑張って登るもここで足つき2回目。

でもここから振り返ると景色が見事なので、まあいいかと。

奥に見える山の上あたりから一気に下って、そこから更に高いところまで登るのだから、きついのは当たり前。

 

ここからしばらく緩斜面をやりすごす。

茶屋が見えてきた。先に到着した皆さんは、早速昼食にありついているようだ。

今回はいつものおでんに代わって豚汁だったが、これも温かくて美味しかった。

食べ終わった人達は、気になる自転車を前にして自転車談義。これもまた楽しい一時。

いつも準備万端、美味しい昼食を準備して待ってくれている茶屋のご家族。

食事も終わって茶屋を後にする。茶屋の先の家に繋がれているこの犬君も、毎回威勢良く吠えて、我々に檄を飛ばしてくれる。

この一里塚から左折する。

左折してからこの登りを過ぎると、素敵なダウンヒルとなる。

あっという間に下って、後続が揃うのを待ってから先に進む。

穏やかな日差しの下、のんびりと隊列が進んでいく。


しばらくは田園風景の中をゆっくりペダルを回して行く。


菊川沿いの自転車道を、思い思いのペースで走って行く。

歴史街道館でトイレタイム。そのあと少し移動して代官屋敷資料館で美味しい静岡茶をいただく。


お茶をいただいた後はひたすら南下して海岸に向かう。

海岸に到着し、ここから太平洋岸自転車道に入る。

今回は砂が深く、いつもの撮影ポイントも自転車を立てかけるのにちょっと苦労。

 


一休みしてから、太平洋自転車道を東へ向かう。中部電力の御前崎風力発電所の風車は、計11基で発電出力22,000kW、CO2削減量は年間約29,000トンとなるとのこと。

最後の休憩ポイントに到着。

相変わらずネコ、ネコ、ネコの茶店。

ここから宿舎である民宿聖火までの行程の最後の8kmは、足に自信のある皆さんのファーストランとなる。

茶店近くの公園の案内板。5ヶ国語で書かれていた。

ここからは完全なフリーラン。今回はのんびりと後の方から出発した。

追い風に背中を押されてハイペースでペダルを回していると、あっという間に御前埼灯台が見えてきた。もっとも、途中で現役高校生のかえる君に一気にちぎられたが(苦笑)

静岡県最南端の碑の前で写真撮影。風が強く、自転車にまともに水しぶきを浴びた御仁も。

交差点を右折すると、民宿聖火はすぐそこ。

16時ちょっと過ぎに無事宿舎に到着。玄関前でタイヤの汚れを拭き取ってから、宿に入る。


 

一風呂浴びてサッパリしたところで、宴会の始まり。今回の乾杯は毎年参加されているDさん。

豪華な夕食を取り、アルコールが回るにつれて、あちこちに歓談の輪が。

何度も参加している人も初参加の人も心地よく楽しめるのが、このランの美点の一つ。

もちろん人の自転車も気になる。こうやって人の自転車を見ると、色々参考になることも多く、結構大切な時間でもある。


宴会はなおも続いているが、十速会メンバーから、会長不在の中、明日の御前埼御前崎灯台の参拝ポタをどうするのかと尋ねられる。とりあえず朝6時に起きた人で行けばいいのではと、副会長にあるまじき無責任な回答をしておいた(笑)。

という事で私は12時過ぎに退散したが、どうやら今年も特派員レポートが入ったので、ここに掲載しておくことにする。

※以下のレポートは、ほんの一部フィクションが含まれているかもしれないが、一読した限りでは、おおむね事実に基づいて客観的に書かれている(はずの)ように思う。


御前崎オフ2012特派員潜入レポート−その1−

会長、病に伏す!

〜会長不在の中、十速会に何かが起こっている!?〜

記者が御前崎オフの同行取材を始めて、今回で早5回目となった。 だが、今回のレポートは昨年までとはいささか異なるものとなったのだった。

いつものように集合地点に赴いた記者は、そこに集まっている参加者の様子にただならぬものを感じた。 よく見ると、トップチューブに突っ伏したまま肩を震わせている人、地面に拳を叩き付けながら号泣している人、主催者の肩にすがりながら大きな声でなにやら叫んでいる人、それを遠巻きにしている人々・・・・そう、新金谷駅前には、某国のテレビ映像で見たことのあるような光景が繰り広げられているのだった!

なにはともあれ、何が起こっているのか確かめなければならない。 何人もの参加者に取り囲まれて困惑している主催者にマイクを向け、一体何が起こったのかを問うた。

「・・・・・あの十速会会長が病に倒れ、今回参加できなくなったんだよ」
沈痛な表情で語る主催者。
 「それどころか、いつもカッコいいTシャツを用意する大阪支部長、家庭を犠牲にしながらもご主人の献身的な愛に支えられてSRにまで登り詰めた静岡下田の女子部長、副会長の心の眼でフルガード装着を見破られた埼玉支部の女性会員、昨年は日曜日の朝5時にはせ参じた中京地区会員の会員なども姿を見せないんだよ・・・・・」

なんと、鉄壁の結束を誇っていた十速会の多くの会員が、まるで病の床にある会長に引き寄せられたかのように、今回は不参加となっていたのである! 他の参加者にインタビューしてみたところ、不参加となった多くのメンバーはカゼやインフルエンザ、階段から落ちて足首を捻挫したなどの理由で、開催直前に不参加を申し出てきたらしい。
 

そんな状況の中、"バカはカゼひかない"という昔からの言い伝え通り、副会長G氏は、いつものように脳天気な真っ黄色のクルマで姿を見せたのである。
副会長に会長不参加の件を問いただしたところ、「うん、そのことは私も今聞いて呆然としている。あの偉大な会長様あっての十速会なのに、まさかこんなことになるとは。」というコメントがかえってきた。 だが、そう言いながらも副会長の目にはまるで悲しみが感じられない。

その様子が気になった筆者は、もう一度会員の様子を凝視してみたのだが・・・・、トップチューブに突っ伏している会員の顔は、よく見ると懸命に安堵の笑いをこらえている様子だし、号泣しているその顔は号泣というより歓喜の涙にあふれているようだし、主催者にむかって叫んでいるその内容は「小夜の中山は歩いて登ってもいいんですよねっ!」というものであった。

もしかすると、記者がこれまでの取材で感じていた十速会の結束というのは、実は会長の恐怖政治の結果だったのか? 世間のシクロツーリストが自発的に会員となっていたと思っていたのは記者の観察が間違っていて、実は強制的に加入させられていたのか? もしそうであれば、記者は従来の取材で報告した内容をあらためて検証し精査しなければならないとともに、その結果を責任を持って読者に報告する義務がある。

事実はどうであったのか、十速会の現状と今後の動静はどうなるのか、今まで語られなかった何かがあるのか、 今回出席している単速会会長の心の内はどうなのか、記者はこの2日間のオフを密着取材することによって明らかにしたいと考えている。

その結果はレポート−その2−で報告したい。

(続く)


・・・・という事で、初日の夜が更けていったのである。


−−−< 2日目フォトレポートに続く  >−−−

 

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