今回のランはJR中央本線猿橋駅から。

駅を出発してコンビニ角を左折する。晴天の青空が気持ちよい。

しばらくは緩やかな登り勾配の道。

このあたりはまだ標高も低く、紅葉はごくちらほらあるのみ。

ふかしろ湖に近づくにつれて、少しずつ紅葉が拝めるようになる。

やがて、ふかしろ湖のダムが見えてきた。

ここで一旦左折して、林道真木小金沢線の起点でもある小金沢公園で小休止をとることにした。

林道真木小金沢線は相変わらず通行止め。

小金沢公園で軽い食事をとってカロリー補給。

小金沢公園を出発すると、すぐに松姫トンネルの工事現場である。2012年度には延長3,066mのトンネルが完成する予定らしい。

最初に2つのループトンネルで高度を一気にかせぐ。

猿橋側から登ると、はるか上の稜線近くに、これから登っていく道が続いているのが見えて くる。個人的にはこういう景色は意外に好きであるが、ゲンナリする人もまた多い。

紅葉真っ盛りの休日にもかかわらず、行き交うクルマやバイクもそれほど多くなく、静かな峠みちをのんびりペダルを回して登っていく。

このあたりまできて、そろそろ紅葉が目を楽しませてくれるようになってきた。

それなりに勾配はあるはずだが、秋晴れの下を走っていくと、それほどきつくは感じない。

日差しも暖かく、11月とは思えない陽気。

登るにつれて展望も開けてきて、美しく色づいた山肌も増えていく。

それにしても今日はすばらしい秋晴れで、実に気持ちよい。

峠直下の稜線まで登ってくると、この絶景が一気に開けて、はるか下には今登ってきた道が見える。松姫峠みちの最高のビューポイントである。右の写真は、初めて訪れた1976年11月に撮影したもの。

ビューポイントを過ぎて左に曲がるヘアピンカーブを回ると、まもなく松姫峠である。

峠も鮮やかな紅葉に染まっている。

初めて訪れた34年前から変わらない峠の碑。すぐ横には見事なもみじが。

最近あちこちの峠みちで見掛ける「クマ出没注意」の警告だが、よく読むと、「平成22年8月10日、松姫峠路上にてクマ目撃情報有」と書かれていた！

さて、そろそろ小菅に下ることにしようか。

奥多摩側の下りも、ところどころで綺麗な紅葉を見掛けて、ついブレーキを掛けてしまう。

写真の色が変だが、実物はとても美しく色づいていた。

小菅まで下って、日帰り温泉の小菅の湯に寄り道。ゆっくりと温泉に浸かって、汗を流した。

温泉から出て、さらにペダルを回して行ったが、この時期はさすがに日が落ちるのが早い。

その後、奥多摩湖畔の「のんきや」で手打ちラーメンを食べて、ほぼ日が落ちた奥多摩駅で自転車を分解して輪行で帰宅した。今回は絶好の秋晴れで、 走行距離は大したことはないものの、松姫峠みちの登りと眺望を堪能できた一日だった。