フォトレポート:2010今井彬彦メモリアルラン2日目

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2日目:鹿塩温泉〜地蔵峠〜上村〜赤石峠〜元善光寺

 2日目の月曜日、夜はかなり雨が降っていたが、今朝はその雨もやんでいて、雲間からは時折太陽も顔を出している。走るにはちょうど良い感じである。朝食をゆっくり摂り、お昼用の弁当(特大オニギリ)を作ってもらって、9時ちょっと前に出発した。

 まずは秋葉街道をさらに南下して地蔵峠を目指す。勾配は昨日の分杭峠より緩やかであり、くるくるとペダルを回していく内に地蔵峠に到着。国道152号線としての道はここで一旦途切れて、ここからは蛇洞沢林道となる。林道ピークまで更に約160m強登って、一旦下ると、そこがしらびそ峠との分岐地点である。

 分岐地点で休息がてらちょっと早めの昼食を摂り、ここからは上村に向かって、標高差900mの一気のダウンヒル。更に下る子囃子さんとは、ここでお別れし、私はここから29年振りの赤石峠に向かう。1994年に矢筈トンネルが開通したため、赤石峠を越える県道251号線(昔は赤石林道だった)は交通量が激減しており、今回は1台のクルマともすれちがわないまま、赤石峠に到着した。その後、赤石峠から元善光寺に下り、飯田線のローカルな車窓を楽しんだ後は、岡谷からスーパーあずさに乗り換えて帰宅した。

 結局、この2日間とも雨らしい雨は降らず、時折日が差す中、霧にかすむ山々を眺めながらの登りと快適なダウンヒルを楽しみ、気持ちよい峠越えツーリングとなったのである。


朝食の献立。源泉につけてから焼くアジの干物が実に美味。

娯楽室の日溜まりで朝のひなたぼっこ中。

出発前の記念撮影。

ほとんどクルマも通らない秋葉街道。

落合で左折し、地蔵峠方向へ。

道は一気に狭くなり、そろそろ登りに差し掛かる。上村まで32kmの標識。

しばらくは青木川に沿って登り詰めていく。

中央構造線の粉砕帯が露出している安康露頭への遊歩道入口まで来たところで小休止。

まもなく子囃子さんも到着し、一息つく。

安康露頭を過ぎると、ここから勾配もやや強くなり、地蔵峠まではヘアピンカーブが連続する登りとなる。

時々日も差して来て、気持ち良い登りが続く。

地蔵峠手前にある遠山郷案内図。

このあたりまで来ると登りも一段落し、まもなく地蔵峠の標識が見えてきた。

車道としてはまだしばらく登りが続くが、とりあえず峠に到着した。

脇の山道に入ると、このようにお地蔵さんが。

子囃子さんも到着。

子囃子さんと記念撮影。ここで国道152号線は蛇洞沢林道に名前を変える。

一休みして出発。伊那山地の山は下から上がってくる霧に包まれている。


ひとしきり頑張ると、蛇洞沢林道としてのピーク地点に到着。


ピーク地点からは緩やかに下っていくと、しらびそ高原との分岐地点に到着する。

しらびそ高原には左の道を登り返して行く。

分岐地点の標識の横に、「蛇洞沢併用林道起点」の標識がある。延長5165mである。

時間はまだすこし早いが、ここで昼食タイムとした。

雲は厚いが、雨は降りそうもない。伊那方面は雲海に隠れている。

昼食を終えて、上村まで標高差900mのダウンヒルを開始。ちなみに子囃子さんの下りはとても速い。

約30分で一気に上村に下って来た。子囃子さんは更に飯田線平岡駅まで下って、神戸に帰るということで、ここでお別れである。また一緒に走りましょう。

さて、こちらはここから赤石峠に向かう。

赤石峠に向かう道は県道251号上飯田線。

起点となる橋に残る「赤石林道」の名前。

まずはやや急勾配で標高をかせぐ。

苔むした法面、やや荒れている舗装が、この道の歴史を語っている。

あいかわらず霧に霞んでいる山並みを眺めながら、静かな山道を登っていく。

何ヶ所かでこのように崩れているところもあるが、特に危険な箇所はない。行き交うクルマやバイクも無く、とても静かでいい雰囲気。

起点から約9.5km、標高差620mを登って、29年振りの赤石峠に到着した。
29年前はもちろん林道起点から終点までダートで、650×38Bのランドナーが相棒だった。

地面にカメラを置いてセルフ撮影。

こちらは約1kmのトンネルを抜けた反対側。

さて、ここからは元善光寺までひたすら下りである。

下り始めて約4km、前方に高速道路のような高架が見えて来る。

この高架が矢筈トンネルで、遠山郷と飯田市内が延長4km強のトンネルで一気に近づいた。標識には国道474号「三遠南信自動車道」とあるが、実質的にはこのトンネル区間のみである。

ここから元善光寺までは約16km。

しばらくはよく整備された道だったが、途中で突然このような山間の狭い一車線になった。小川川の渓流沿いの道で、いい雰囲気である。

天竜川が形成する伊那谷に向かって、一直線に下って行く。

元善光寺市内に入り、前方の標識を左折する。

左折して、阿島橋で天竜川を渡る。

そして15時過ぎ、今回のツーリングの終点の元善光寺駅に到着した。

元善光寺駅は昔は石油・セメント会社専用線が分岐していたが、それも全廃され、現在は静かな業務委託駅となっている。


その後、元善光寺駅で自転車を分解して16時過ぎの普通列車に乗り、岡谷まで約2時間半の飯田線の旅を楽しんだ。そして岡谷からスーパーあずさに乗って帰宅の途に着いたのである。今回のメモリアルランは1泊2日としたことで、じっくりと峠越えを楽しむ事ができて、充実したランとなった。

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