フォトレポート:御前崎オフ2010初日

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初日:新金谷駅〜お茶の郷〜小夜の中山〜浜岡砂丘〜御前崎〜割烹民宿「聖火」

今回の相棒は旧DAYTONAエルゴパワーを10速仕様に改装したスポルティーフ。 十速会会員は、この御前崎オフには10速車で参加する義務があります。もっとも会長は今回反則の5速車でしたが(笑)

 出発当日の朝の天気予報は土日ともに晴れ。東日本はかなり冷え込むということですが、今年は2日間とも存分に走れそうです。

 朝6時に自転車をクルマに積み込んで出発、東名川崎ICから高速に乗ります。いつものように相良牧ノ原ICで高速を降りて、お茶の郷経由で新金谷駅に向かいますが、フロントグラスに何やら白いものが当たります。なんとみぞれです。途中のコンビニでクルマを降りると、かなり強い西風で気温も1度。このオフでこんなに寒いのは初めてです。

 集合地点の大井川鐵道「新金谷駅」には8時40分に到着。駐車場の係の人に指定された場所にクルマを駐めました。どうやら一番乗りかと思いきや、視界にマキネエさんが。今回は彼女も自走ではなく、クルマで8時に着いていたとのことでした。

 やがて駅前にはいつもお見掛けする皆さんが続々と集まり始めましたが、その中にはあどけない顔立ちながら、丸石エンペラーに乗る少年が。このランへの参加を熱望していた大阪の少年、かえる君でした。どうやら親御さんの許可がもらえたようです。

 10時15分過ぎ、いつものように主催者のくりくりさんからお手製ルートマップが配られ、コース説明と諸注意を受けて、10時25分過ぎに全員揃って出発したのでした。


以下の画像のコメントは、私が思いつくままに書いております。また一部の写真は参加者の撮影したものをお借りしました。なにとぞご容赦のほどをm(__)m

いつもの社用車のトラックで来られた丸紅山口ベニー号さん。今回は奥様は欠席だそうです。

私が着いたのが8時40分で、その後続々と皆さんが集合して来ます。

C10の8号機が入線してきました。8号機は昭和5年に川崎車両で製造され、昭和36年に会津若松区で一度廃車となりましたが、その後復活し、大井川鐵道では平成9年10月から営業運転を開始しているとのこと です。

こちらは昭和33年生まれの元南海電気鉄道ズームカー(21000系)。50‰の急勾配と100km/hの平坦区間両方をこなす、当時の高性能電車。


 

 

 10時近くになると、新金谷駅前に参加者がほぼ全員集まって来ました。駅前駐車場は参加者の皆さんのクルマがびっしり並び、早めに来た私のクルマ(黄色のスイスポ)は一番後ろに詰め込まれてしまいました(^_^;

 くりくりさんからいつものお手製マップが配られて、ブリーフィング。今回の参加者は37名。

10時25分過ぎ、いよいよ出発です。

気温はやや低めなものの、綺麗に晴れ上がった青空の下をペダルを回していきます。

大井川鐵道のガーダー橋をアンダーパスして大代川沿いの道に向かいます。

このランは、フロントバッグとガードを装備した『旅する自転車』がほとんどです。

JR東海道本線の踏切を渡ると、道は少しずつ上り勾配となっていきます。

初参加かつ最年少のかえる君。それにしても中2でランドナーとは、自分が中学生の頃を思い出します。

登るにつれて、展望が開けてきます。

この分岐点で右折すると、お茶の郷に向かうやや足にくる登りに入ります。

今年はやや向かい風が強いですが、お茶畑の中をくるくるペダルを回していけば、それほどでもありません。

そして、お茶の郷に到着。

ここで小休止して、小夜の中山の檄坂に備えます。


一休みしたら、次はすぐ近くの牧之原公園に移動します。

牧之原公園からの眺望。毎回お馴染みの眺望かつ毎回ほとんど同じアングルで撮影していますが、この雄大な景色は見飽きませんね。

牧之原公園を後にして、菊川に向かいます。

ほとんど親子サイクリングのような光景。実際、年齢差は親子ほどになりますが。

金谷坂のピークに到着。気の早い連中はとっとと、菊川に降りて行きました。

この下りはかなりの急勾配です。優しい地黒さんは、初参加のりみどさんに気を付けて下るようアドバイス(しているのかな?)

菊川坂を一気に下り終えると、正面のガードレールの先に続く小夜の中山の檄坂登りです。

はるか先ではもう血の気の多い坂馬鹿連中がバトルしているのかな。



(ayakoさん、写真お借りしました)

私もガシガシと登り始めます。今回は残念ながら、途中で足を着いてしまいました。

取っ付きの18%近い急坂をこなすと、中間の直線的な緩斜面を経て、最後にまたやや急勾配となります。

頂上の茶屋に到着しました。ここで毎度お馴染みの瀬戸の染飯、おでん、お汁粉の昼食タイムとなります。

毎回お世話になっている茶屋のおばちゃんです。

皆さん、先を争うようにおでんや汁粉を手に取ります。

あっという間に無くなったおでん。

あっという間に無くなったお汁粉。

お腹も一杯になって、そろそろ出発時間です。

文字通りのお茶(笑)

茶屋を出発して、ほんの少しの登った後は、とても快適なダウンヒルとなります。

下り終えて、のんびりとペダルを回す皆さんです。


すっかり暖かくなった空の下、のんびりと進みます。

菊川沿いの自転車道に入りました。

各自、思い思いのペースで走って行きます。

集団も段々縦に長くなってきます。

昨年、道路右側に移設された電子基準点。

まもなく歴史街道館に到着です。

歴史街道館でトイレタイムです。

ここで美味しいお茶の振る舞いにあずかりました。

歴史街道館を後にして、海岸を目指して進みます。

 

海岸に到着し、ここから太平洋岸自転車道に入ります。

やや西に傾き始めた太陽の光が海面に反射していますね。

多少白波がたっていますが、穏やかな太平洋。


広大な太平洋を右に見ながら走るこの自転車道は、いつ訪れても気持ちいい道です。

最後の休憩ポイントの浜岡砂丘の茶店に到着しました。

水分補給している人、自転車談義している人。

相変わらずネコがいっぱい。燃えるゴミで出されないよう注意してね。

さあ、宿に向かって出発です。

各自、最後のバトルに備えてまずはゆっくりとしたペースで走ります。

単速会会長は、走りながらウインドブレーカを脱いで、バトルに備えています。

抜け駆けを見張っている十速会会長。

相変わらず速いペースで集団をコントロールしているのは、丸紅山口ベニー号さんです。

今回はバトル常連に加えて、スーパーランドナーの資格を持っているT-BikeさんやUGOで鍛えられているあるびさんなどの強者がたくさんいて、彼らは一気にスパートしていきました。私はその先頭集団の後を黙々とペダルを回して行きました。

この交差点を右折すると、民宿聖火まではすぐです。

今回ももちろん貸し切りです。


宿に着いて旅装を解き、一風呂浴びてサッパリしたところで、そろそろ宴会の始まりです。
 



(ayakoさん、写真お借りしました)

いつもの事ながら、この豪華な夕食をご覧下さい。

乾杯の音頭は子囃子さん。今回、中学生のかえる君が参加出来たのは、くりくりさんはもちろん、子囃子さんやまっちゃん、OHCHOさんなどのご尽力があったそうです。

自己紹介するかえる君。おじさん達に、若い頃を思いおこさせてくれました。

そして何と言っても今回のサプライズは、昨年の御前崎で知り合ったりゃんしばさんとマキネエさんのプチ結婚披露宴でした。諸々の段取りは埼玉メンバーと静岡メンバー有志によって仕組まれていました(笑)

静岡の有名な洋菓子店のケーキが持ち込まれ、ケーキへの入刀です。ビール箱の上というのはこの際無視しましょう。

くりくりさんからブーケが、そして今回参加出来なかったろすとさんからの結婚祝いの品も贈呈されました。感激の表情のご両人に、皆さんから大きな拍手も。
なお、手前はノリノリの司会役となったHIDEさんの手です。



(ayakoさん、写真お借りしました)

マキネエさん手作りの自転車クッキーも更にバージョンアップ。今回のクランクセットには、サンジェ組付けのTA、プロダイクランクとTAの組み合わせなどもあり、実に芸が細かい・・・・て言うか、ほとんどオタク領域に入ってます。一番上はもちろんTマーク。

もちろん恒例の品評会もありました。ローズピンクのOLMOの真ん前でカメラを構えるお二人、完璧にオタクと化してます(^_^;



(ayakoさん、写真お借りしました)

お二人が写していたのが、このピンクのオフメガ。私も黒色のものは知っていますが、ピンクのものは初めて見ました。こんなのがあるんですね。

そして御前崎恒例(?)となりつつある十速会のプレゼン。この写真に写っているのは今回新たに加わったメンバー。大阪支部長が製作したニューバージョンの会員限定Tシャツが配られました。そして大阪支部長の粋な計らいにより、かえる君にもTシャツが手渡されました。


という事で、宴会はさらに続くのでした。
私は12時を回る頃に退散しましたが、どうやら、ここで特派員レポートが入りました。

※以下のレポートは、ごくごく一部、ほんの一部フィクションが含まれているかもしれませんが、おおむね事実に基づいて客観的に書かれた(はずの)ものであり、あらかじめ単速会会長に掲載のご快諾をいただいております。広〜い心で掲載を承諾いただいた単速会会長には、この場を借りて御礼申し上げます。


 特派員潜入レポート

 ますます勢いづく十速会と翳りの見える短足会、もとい単速会

一昨年の御前崎オフで旗揚げされた闇組織十速会であるが、その後も各種イベントランに積極的に参画しているためか、記者もあちらこちらのランで、その名前を聞くようになってきた。それとともに入会希望者も増えているらしく、今回の御前崎オフにも多くの入会希望者が参加しているとの情報が記者に寄せられた。そこで、記者は、闇組織にもかかわらず、なぜ十速会がそれほど人気があるのか、ぜひその理由を調査したいという思いにかられたのである。

その一方で短足会、もとい単速会の会員が全く増えていないという情報も掴んでおり、今回のオフにも、自称『単速会会長』が、たとえ1名でも会員を獲得したい悲壮な決意で単身乗り込んでいるとの事であった。記者自身、自称『単速会会長』にお目にかかるたびに、半ば恫喝めいた入会要請を受けており、取材の仕方によっては命も危ないという状況の中で、記者生命を賭けて、十速会、短足会もとい単速会の両会長に取材を申し込んだのである・・・・。

十速会会長"ジーグロ・ダンゴーナ"氏インタビュー

記者:
「十速会への入会希望者が増えているようだが、その理由は何か」

会長:
「 それはもちろん会長の人徳によるところ大である。というのはまあ冗談であるが、近年、『旅する自転車』の良さが見直されている事は君も知っていることと思う。また、若い頃にサイクルツーリングを楽しんでいたが、諸々の事情でやむなく自転車から離れていた人達がサイクリングを再開する例も増えてきている。更にはマスコミ等で『旅する自転車』 が紹介される機会も増えていて、比較的若い人や女性の中にも『旅する自転車』への関心が高くなってきている。
そういう状況の中、日本各地の十速会創立時の会員による各種イベントランへの積極的参加が、とかくロードバイク専用と思われがちな十速仕様の各種パーツが『旅する自転車』にもフィットするという現実を広く世の中に知らしめることにつながっているのではないだろうか。その結果、体力の衰えを少しでも自転車の性能でカバーしたいベテランツーリスト、メカニズムに関心の高いサイクリストのみならず、十速仕様のパーツに全く抵抗を感じていない最近のツーリストにも、十速仕様の『旅する自転車』を作る例が増えてきたのだと思っている。
また大阪支部長がデザインしているメンバー専用オリジナルTシャツや千社札のセンスの良さも潜在的入会希望者の増加に繋がっているではないだろうか。」

記者:
「なるほど。会員の努力とサイクルツーリングを取り巻く種々の状況が追い風になっているということですね」

会長:
「 そう考えてもらっていいだろう。もちろん私も会長の責務として、走る広告塔となって、リアルイベントだけでなく各種ネット媒体も含めて積極的に語っているつもりだが。」

記者:
「今回のオフを通じて、会員数はどのくらい増えたのか。またその経緯は」

会長:
「今回のオフでは男性6名、女性2名の計8名の新メンバーを迎えることが出来て、現在の会員数は18名となった。経緯としては、私が闇組織として1人で立ち上げたのが2006年、その後、2007年のTOMで現副会長を強制的に入会させ、更に水面下で会員を勧誘しつつ、2008年の御前崎オフで正式に会の発足を宣言。この時、大阪支部長が製作した会員専用Tシャツと千社札が会員に頒布された。
昨年あたりから入会希望者が増えてきて、中には

私は女の子だから、ピンクのTシャツくれるんだったら 、入会してあげてよ。ちゃんとTOEIの10速車持ってるし、ちぇーんりんぐやカンパロングエンド(←記者注.どうみてもガードダボを切り取ったサンプレエンド)のクッキーだって焼けるし。ねっ、いいでしょう、会長さ〜ん♪

などと積極的に入会を希望してくる元気な女性サイクリストも現れてきた。

そんなわけで大阪支部長に速乾素材に新デザインの十速会ロゴをあしらったTシャツの追加製作を依頼し、今回のオフで新たに8名の仲間を迎えることになったのだ。」

記者:
「参加資格についてあらためて伺いたい」

会長:
「当初は、フリーホイール、もといリヤスプロケットが10速であること、フルガードを装着していることが必須条件で、キャリア付きが望ましいくらいに考えていたが、今回から、

  ・毎年必ず御前崎オフに参加して騒ぐこと
  ・2日目朝は御前崎灯台で日の出に向かって参拝すること


という二項を追加したいと考えている。それとともに、このようなイベントランには、オリジナルTシャツを着てくる事と、ヒルクライムやゴールスプリントには積極的に参加する事が会員の義務であることをあらためて申し上げておきたい。」

記者:
「先ほど新会員の自転車を拝見したが、サドルを一番下に下げた8速のランドナーと、10速ではあるがキャリアもガードも装着していないロードバイクもいたようだが」

会長:
「8速のランドナーの会員は弱冠14歳の中学生であるが、今後もランドナーで旅をしたいという意志が明確であること、このようなオフに親御さんの承諾を得て単独で参加したことに大阪支部長が感銘を受けて推挙したといういきさつがある。もう1台の一見ロードバイク風ツーリング車はフロントバッグをきちんと『ワンタッチ式』キャリアに装着しているし、ガードを装着しているのが副会長の心の眼で見えたとの報告があったので会員になっていただいた。 だいたい、君は輪界専門記者のくせに、あのガードが見えないのかね?」

記者:
「いやあ、まだ新米なもので。でもチネリスーパーコルサにガードは取り付けられないと思いますがね。それはともかく、単速会についてはどのように考えているか」

会長:
短足会については、 この1年間状況を見守ってきたが、今回も会員勧誘に失敗したようだ。我が副会長も勧誘されたらしいが、きっぱりと拒否したとの報告があった。ということで、十速会としては当面静観したい。 そういえば、先日行われた任意団体仕分けでも、あのレンボー仕分け人がきびしく追求していたようだね。 また個人的には、宴会でのサプライズ披露のクライマックスで、『ちょっと、トイレ!』はないだろうと思った。もっと空気を読めと言いたい。あれでは会長としてメンバーを引っ張っていくのは難しいだろうと、いささか老婆心ながらご忠告申し上げたい。」

短足会会長"ヒーデ"氏インタビュー

記者:
短足会の会員が増えないで苦労されているようだが」

会長:
「記者さん、昨年も言ったが、短足会ではなく単速会である! くれぐれも誤植には気を付けていただきたい。我々はスポーツ用自転車の原点とも言える単速固定ロードの普及を目的として発足し、単速固定ロードは、より正確なペダリングと正しい乗車姿勢の習熟に適した楽しい自転車であるということを折に触れてアピールしているのだが、小夜の中山のような厳しい上り坂が組み込まれているこのオフでは、正直な話、新規会員の勧誘は厳しかったなというのが実感である。会としてのアピールポイントを今一度整理し、今後も会員獲得の施策をより効果的な場で実施していきたいと考えている。」

記者:
「先日の任意団体仕分けでは、なんとか会の存続を認められたようだが」

会長:
「 噂には聞いていたが、レンボー仕分け人の追求の厳しさは想像以上であった。「単速ではなくて十速では、なぜダメなのですか?」というあれほどストレートな質問がくるとは思わなかったし、途中でトイレに行きたくなっても、そんな事は言い出せない雰囲気にのまれてしまった。それでも、固定ロードは部品点数が少なく、低コストで故障発生率も低いということで、今回はなんとか存続を認めてもらえてホッとしている。とりあえず体制と戦略を見直して、相模方面の固定車仲間にもアドバイスをもらいながら、今後の組織作りを考えていきたい。なお、十速会の副会長は脚力はいささか心もとないものの、色々な自転車への探求心が強く、経験もそれなりに長いので、説得の方法次第ではこちらの会員にもなっていただけるのではないかと思っている。引き続き勧誘、というよりは恫喝してでも、こちらに引き込めればいいのだが。」

・・・・取材を終えての感想としては、十速会会長の確固たる自信と、やや迫力のない単速会会長の口調に両会の現状が伺えたというところか。サプライズ披露の場における単速会会長のオーバーリアクションも、会員獲得が思わしくないという現実があのような行動を引き起こしたのだろうと、記者もいささかの同情を禁じ得ない。また単速会会長は密かに十速会幹部クラスの切り崩しを狙っているようにも見え、今後は御前崎以外のイベントでの両会のバトルもあるのではないかというのが、記者の率直な感想である。
今後もひきつづきウォッチしながら、十速会と単速会の動向をレポートして行きたい。


・・・・という事で、参加者それぞれの楽しみが続く初日の夜が更けていったのでした。


−−−<  2日目フォトレポートに続く  >−−−

 

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