ツーリングレポート:深大寺南町の里山散歩

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深大寺南町の里山散歩(2004/12/26作成)


 私の住んでいる調布市には、まだまだ自然が残っています。そんな景色の中を、穏やかに晴れた日曜日のポタリングでふらっと走って来たので、写真でご案内します。
 下のマップで示す深大寺の東側の中央高速を挟んだ一帯は、里山の雰囲気を色濃く残したおすすめスポットです。
 のんびり走っても2時間もあれば充分なコースです。お昼は深大寺蕎麦でも食べて、境内で一休みすればいいでしょう。
 ちょっとしたハイキング気分も味わえるこの一帯は変速機の無い普通の自転車でも問題なく走れます。
 地名的には深大寺南町と佐須町となります。

周辺マップ


コースガイド

@スタート地点は国道20号線の布田付近です。八雲台小学校脇を北に向かう祇園寺通りに入ります。

A夏の間は水遊びの子供達でにぎやかな野川も、今の季節はとても静かです。

B野川を過ぎて左カーブに入った所に祇園寺があります。深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)生誕の地と言われています。

境内には「自由の松」があります。

「自由の松」は明治41年、自由民権運動に活躍した人達の慰霊祭を行った際に、板垣退助が植えたものです。

C祇園寺を過ぎて正面に柏野小学校が見えてくると、佐須街道に突き当たります。佐須街道を右折してすぐにKマートがありますから、そこから左に入ります。

D道なりに進んでいくと、右手の小高い雑木林の山の下にお地蔵さんが見えてきます。

右手の山は通称『かに山』と呼ばれています。

E道は左側の『深大寺自然広場』と右側の『かに山』の真ん中を緩やかに登って行きますが、この道は国分寺崖線の切り通しとなっています。

角度を変えて撮影した『かに山』全景。すっかり刈り取られた田んぼが秋の終わりを告げています。それにしても、近所にこんな光景が残っているのは嬉しいものです。

F切り通しを登って行くと、左手には『深大寺自然広場』の入口があります。狭い道なので、このあたりがすれ違うクルマのための待避所となっています。

G『深大寺自然広場』。左側の柵の内側は野草園です。
 

更に登って行くと中央高速を橋で越えることが出来ますが、その手前でちょっと寄り道します。マップでは『かに山』の向う側と晃華学園の間になります。

では、この道を入ってみましょうか。

すると雑木林の中に畑が見えて来ました。

Hこの一帯は古くからの農家があり、このような畑が幾つもあります。

ある農家の納屋です。

納屋の先の道はこんな感じです。

I納屋の先を道なりに進むと、『かに山』の裏手から頂上に出られます。ここはキャンプ場となっており、かまどや水道が完備されています。

一面落ち葉で敷き詰められた『かに山』です。貴婦人(愛車)も柔らかい落ち葉の絨毯の上でお昼寝です。

横の道もこんな具合です。

J元の道に戻り、下の切り通しを貫いている中央高速を橋で越えて左折すると、広いお屋敷が見えて来ます。自転車を立てかけている碑は調布市指定天然記念物の『絵堂のカゴノキ』とあります。説明板にはこう書いてあります。

『カゴノキはクスノキ科で、関東北西、四国、九州の山野に自生する常緑高木である。別名子鹿木(こかき)、鹿子樫(かこかし)などといわれ、樹皮は淡紫黒色で後に丸い薄片となって剥離し、その跡が白色になり子鹿のような白と茶の美しい模様となることからこの名がある。また、この模様を籠目にみたてた名であるとの説もある。目通り幹囲2.88メートル、樹齢約300年の巨木で、現在なお樹勢さかんである。当地方ではあまり見ることのできないこの木が、大木としてここに残っているのは珍しい。当屋敷の富沢家は、深大寺用水をつくった名主富沢松之助の家で代々名主をつとめた。当家の家系書に多摩市連光寺の富沢家から久太夫が分家し深大寺の小字「里」に住み後に崖上に移ったとある。その年代は正保または元禄年間(1644〜1703)と推定される。カゴノキは当地方には自生が少ないので当家ができたこ ろ植栽し、樹齢もそれに相当すると思われる。江戸初期から当地方の集落の発達、変遷を見守ってきた古木である。
平成元年3月29日  調布市教育委員会』

K富沢家お屋敷の前を通って、更に住宅地の中を進むと、都立農業高校神代農場の横に出ることが出来ます。この農場は見学も可能です。

神代農場の西端にはお好み焼き屋さんが。

Lやがて道は深大寺前のバス道に突き当たります。青渭神社前の交差点です。左折して少し行くと交番があるので、その脇を左に入り、再び神代農場の柵に沿って走ります。

M神代農場の回りをぐるっと回って行くと、このような竹林もありました。

Nこのあたりも住宅と農家が混在しています。写真奥が『深大寺自然広場』の方向です。

無人の野菜販売スタンドもあります。

O再び中央高速を渡ります。左側が神代農場付近、右側が『かに山』です。中央高速が出来る前は、本当の里山だったのでしょう。


さて、帰りは深大寺に立ち寄るも良し、スタート地点に戻るも良し、野川サイクリングロードに出るも良し、気ままに走って行きましょう。

深大寺南町の里山散歩 コースガイド − 完 −

 

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