1000峠セレモニー乙見山峠オフ:9月2 3日No.1

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9月23日(月):小谷温泉〜乙見山峠〜笹ヶ峰牧場(昼食)〜杉野沢〜JR信越線「妙高高原駅」

−−−< 2'nd Stage:雨の乙見山峠に見たものは >−−−

  翌朝、メンバー達はしのつく雨音で目を覚ました。空はどんよりとした雨雲に覆われ、山々は霞んでいる。まるでこのプロジェクトの厳しい前途を予感させるような天候である。メンバーの危険を承知でこのまま乙見山峠に挑戦すべきか、安全を期して次のチャンスを待って撤退すべきか。リーダーのナワさんはなかなか決断ができないまま、メンバーの顔を見渡した。
 メンバーの一人が、ナワさんの目をまっすぐ見つめて言った。
 「ナワさん、行きましょう!。せっかくここまで来たんだ、記念すべき1000峠に、これ以上ふさわしい峠はありません。ここで撤退したらメンバー全員、一生悔いが残ります。」
 一躍ヒロインとなったくららさんが、ナワさんの緊張をほぐすように微笑みながら言った。
 「私でよかったら、きつい登りはいくらでも私がアシストします。この峠はナワさん一人が行くんじゃありません。ここにいる皆、それを望んでいるんです!」
 「みんな・・・・」ナワさんの心に熱いものがこみ上げた。「ありがとう。一緒に越えてくれるか?」
 ナワさんに向かってメンバー全員がにこやかな顔でうなずいた。ナワさんの目から熱い涙が落ちた。
 TOSHIさんは心の中でつぶやいた。「せっかく重たいポールを苦労して持ってきたんだ。このポールに、祝いの幟をつけなきゃ、オレは東京には帰れない。」
 乾さんは思った。「だって峠越えなきゃ、オデ君に乗って八尾に帰れへんやないか。オデ君置き去りにしたらヨメはんにどつかれるわ。」
 Zizouさんは決意を新たにしていた。「今日のために、F22R34の必殺ローギヤとパナレーサーパスハンタイヤに換装してきたんだ。オレは絶対自転車から降りずに、たとえ歩く速度以下になっても走って越えてやる!」
 野次北さんは恐怖に近いものを感じていた。「苦労して○○(注)してきたくららさんが、メンバーに峠の登り方を教育しないまま帰ることになったら、オレは一生単身赴任を処せられる。ぜひとも越えるぞ」

 特別出演
くぼ・じゅんこナレーション:「こうして、メンバー全員の意志は1つになりました。しかし、これから先も、メンバーには、いくつもの試練が訪れます・・・」

(注)時節柄、この単語は伏せ字にさせていただいております。



山田旅館の部屋から見た山々はどんよりとした雨雲に霞んでいた。



各自、雨支度に余念がない。
 



皆、完全装備。
 



せいのさん、くららさんにランドナーの良さをアピール中。
雨支度のくららさん、遠目には青く塗ったASIMOのようだ。



 私の雨支度。下はショーツのまま。



 2日目、いよいよ乙見山峠に向かう。
当然、最初から登り一方の道である。



 村営雨飾荘で、昨晩野営していたkero-poneさんと合流。
のっけからの急坂に一息つく。



 さあ、いよいよ乙見山峠への道に入る。
果たして行く先には何が待ち受けているのか?



やや小降りになった雨の峠道。
 



グランパーくららさん。一人また一人と抜いていく。
こまわりさんを抜いて、またも先頭に立つ!



いよいよここから峠までダートが続く。
さいわい雨もほとんど止んだ。
グランパーくららさん、全く疲労を感じていない様子だ。



リーダーナワさんも到着。
やれやれ着いたという感じ。



健脚を誇るこまわりさんとTOSHIさん。
常におやじ集団の先導役を務める。
 



細いロードタイヤのハンデをものともせず、
余裕を持って登るくららさん。
全く頼もしいアシスト役だ。



おかしい!
乾さんがこんなに遅れるはずはない。
そう、ついに峠の神が牙を剥き・・・・



長年酷使し続けた乾さんのSimplexシートピラーが
耐えきれず破断した。
心の動揺を抑えるかのように、証拠写真を撮る。



はるか左下方から続く乙見山峠路。
おやじメンバー達は懸命にペダルを踏むが、すでに散り散りとなっている。
だが全員の決意には揺るぎも無く、懸命のペダリングが続くのであった。
やがて空が開け、直角左カーブを曲がったとき、目に飛び込んできたのは・・・・



ついに乙見山峠に着いた!
GAMI(私)の雨と汗に霞むメガネ越しに
峠のトンネルが口を開けていた。



やがて各メンバーも続々と到着した。
そしてリーダーの1000峠を祝うべく、
幟の準備に取りかかるのであった。



私がこの峠を無事登り切ったのは、くららさん
に引っ張られたからに他ならない。
 



そして・・・、
ついに1000峠走破を果たしたナワさんが到着した。
メンバーは拍手でナワさんを迎えるのであった。



お祝いの幟を手にしたリーダーナワさんと、各地から訪れたメンバー達。
皆、今までの苦労が吹き飛んだ爽やかな笑顔である。
(撮影:cancanさん)


−−−<「Final Stage
:感動のフィナーレ妙高高原駅」に続く>−−−


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