My PASS-HUNTING 09

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 My PASS-HUNTING    09



 峠越えの楽しみの一つが、峠から見下ろす下界の眺望である。時には単なる切り通しだったり、森の中で全く眺望がきかない時もあったりするが、登っている内に視界に占める空の面積が大きくなってくるにつれて、峠からの眺望に対する期待感も増してくる。
 JR篠ノ井線冠着駅脇を通り過ぎて田畑の中を一気に登っていくこの道は、聖高原千曲線(県道498号)に合流して一本松峠に向かうのだが、峠手前の合流地点の眺望は予想以上に素晴らしいものだった。
 合流地点の標高はおよそ900mで、目の前には善光寺平が広がり、霞んではいるものの、はるか前方には戸隠連峰。視線を下に降ろすと、長野自動車道の橋桁と篠ノ井線羽尾信号場跡のスイッチバック。あまりの眺望に、しばらくカメラを構える事も忘れて、ひたすら見入っていた。
 こんな眺望を目の前にすると、登りの辛さもあっという間に忘れて、峠越えの楽しさを実感するというものだ。

 

−−文と写真 <GAMI>
篠ノ井線の線路が左にカーブして山肌に隠れたあたりに、日本三大車窓で有名な姨捨駅がある。標高551mの姨捨駅より、更に350mほど高い位置にあるこの場所は、善光寺平を見下ろす絶好のビューポイントである。ここから左にハンドルを向けると、一本松峠を経て聖高原の猿ヶ馬場峠に至る。

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