My PASS-HUNTING 07

　交通量増加への対応や安全性向上を目的として、以前の峠の下を一直線に貫くトンネルを開通させる例が多い。それでも以前だったら旧道も通行可能にしていた場合が多いが、今は旧道が通行止めとなってしまう事も多い。道路の管理保全とその費用という観点からそうなるのだろう。
　それでも自転車は走れる場合も多く、そうなると曲がりくねった旧道をクルマを気にせずに登って、隧道という言葉がしっくりくる峠のトンネルが出迎えてくれる。
　中には荒れ果ててしまっている隧道もあるが、この隧道のように、落ち着いた雰囲気を保ち続けているものもある。
　よく晴れた休日の昼下がり、こんな隧道で時間を気にせず、コーヒーでも沸かしてのんびり過ごすのも悪くない。
　


吹上隧道は東京都青梅市にあり、標高は222m。平成に入ってから新トンネルが開通したため、クルマは通行止めとなっている。なお左上の写真は1976年当時のもの。