My PASS-HUNTING 02

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 My PASS-HUNTING    02



 峠越えサイクリングを長くやっていると、誰でもたいてい一つや二つはお気に入りの峠みちがあると思う。
 峠そのものが好きな場合もあるし、峠までのアプローチに魅力を感じていたり、周辺の集落のたたずまいや景色が好きだというのもあるかな。
 何度も訪れている間には、舗装化が進んだり、古い隧道が切り通しになったりして、すっかりたたずまいが変わってしまう事もある。それでもまた行きたくなる峠みちもあれば、昔の雰囲気を大切にしたくて、記憶の中にしまう峠もある。
 そんなお気に入りの峠みちを、これからも走りたいものである。 

 

 

 



 −−文と写真 <GAMI>

 


小海線を信濃川上駅を起点に、信州峠を越えて黒森に下り、さらに金山平を経由すると、木賊峠に着く。
今やこの一帯の道はクリスタルラインと呼ばれる山岳観光道路であるが、1974年夏に初めて走った時は、信州峠も含んで荒れた林道が長く続くハードコースだった。
木賊峠は晴れていれば富士山がよく見える峠で、今でも多くのサイクリストに人気があるが、私が好きなのは、「木賊平」と呼ばれる峠手前のなだらかな草原地帯である。何度となく走っている道であるが、いつ来ても、この景色の静寂なたたずまいには心惹かれるものを感じる。

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