Miroir du cyclisme No.8:1978 Tour de France

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Miroir du cyclisme

>> No.8:1978 Tour de France <<

 "Miroir du cyclisme" は、かってフランスで発行されていたレース専門グラビア誌です。日本語ですと「ミロワール・ド・シクリズム」とでも表記すればよいでしょうか。私は1976年9月のNo.222から1978年9月のNo.257まで約2年間にわたり定期購読していました。ちなみに本誌は既に廃刊となっています。フランス語は全く読めませんが、本場ヨーロッパのプロロードレースの迫力は、写真だけでも充分伝わってきました。
 現在もすべて手許に保管してあり、このページでは、その中からピックアップした画像をご紹介しています。画像サイズがやや大きめかつ多いので、多少重たいページとなっている点はご容赦下さい。

さてイノーについては、メール等で思いがけず多くの皆様から反響がありました。大変失礼ながら、ご覧いただいている皆様の年齢層が私と近い方が多いようです 。
 そこで、付録でついてきたポスターの画像もスキャンしました。画像サイズが1600×1814と大きいことと折り目についてはご容赦ください。
左の写真を右クリックすると画像が保存出来ます。

※本ページの画像は著作権保護対象と思われますが、本ホームページではあくまで趣味の範囲での使用に限定するものとしております。権利関係で何か問題が明らかになった場合は、即刻削除等の処置を致します。


さて、この年の5月にエディ・メルクスが突如引退、まだ32歳でした。更に、この年のツールはイタリア人とイタリアチームが不参加であり、本命不在のまま、レースが開始されたのでした。

 

前半の平坦区間はスプリンター達の出番。
第二ステージはマルテンスを抑えて、プジョーのエスクラッサンが制しました。

第五ステージは、マルテンスが制しています。

第四ステージのチームTTは、Ti-Raleighが勝利しました。153kmを3時間39分7秒、平均41.895km/hで走破しました。

こちらは2位のC.et.Aです。現在のツールと異なり、エアロヘルメットも無く、自転車も一見するとタイムトライアル用には見えませんね。

山岳ステージを快調にこなしていくベルナール・イノー。フランスチャンピオンジャージが似合いますね。

こちらは苦しげな表情の、前年優勝者テブネ。彼はこの年のツールは全く見せ場がないままリタイヤしています。

一部の好事家(笑)の間で話題になったイノーの自転車のステムの拡大写真です。やはり、どうみてもフィリップのように見えますね。 でもハンドルバーはチネリのようにも見えますが・・・。

そう言えば当時、カンパニョーロに対抗したのかは定かではありませんが、フランスのパーツメーカーは、競技用特選部品に、"stc"すなわち"Selection Tricolore Course"という マークを付けていました。フィリップのステムもそうだったと思います。
ちなみに、その他のパーツメーカーとしては

"Super-Vitus" "Nervex" "Super-Champion"
"frein Mafac" "Maillard" "Huret" "Simplex"
"Stronglight" "Nervar" "Ideale" "Velox"

等の名前があげられています。

 この写真は、第11ステージ "PAU〜SAINT-LARY-SOULAN" で、激しく戦っているポランティエ、イノー、ズートメルクです。このステージは、ツールマレー峠(1,800m)とアスパン峠(1,489m)を越えたのち、ゴールの "SAINT-LARY-SOULAN"(1,680m) に至る厳しい山岳ステージです。

 

左はアルプスを駆け下りるイノー。後ろにつけているのはズートメルクです。ズートメルクは第16ステージで総合1位に踊りでましたが、第20ステージの個人TTでイノーに破れて、マイヨジョーヌをイノーに譲り渡しました。彼はこの年、結局4回目の総合2位でツールを終えました。そして右の写真は最終日パリのステージです。

初出場初優勝のイノー、ポイント賞のマルテンス、山岳賞のマルチネス。
この年から、ツールはイノーの時代に入っていきます。
 

 

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