Miroir du cyclisme No.8:1978 Tour de France
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さて、この年の5月にエディ・メルクスが突如引退、まだ32歳でした。更に、この年のツールはイタリア人とイタリアチームが不参加であり、本命不在のまま、レースが開始されたのでした。
前半の平坦区間はスプリンター達の出番。
第二ステージはマルテンスを抑えて、プジョーのエスクラッサンが制しました。第五ステージは、マルテンスが制しています。
第四ステージのチームTTは、Ti-Raleighが勝利しました。153kmを3時間39分7秒、平均41.895km/hで走破しました。
こちらは2位のC.et.Aです。現在のツールと異なり、エアロヘルメットも無く、自転車も一見するとタイムトライアル用には見えませんね。
山岳ステージを快調にこなしていくベルナール・イノー。フランスチャンピオンジャージが似合いますね。
こちらは苦しげな表情の、前年優勝者テブネ。彼はこの年のツールは全く見せ場がないままリタイヤしています。
一部の好事家(笑)の間で話題になったイノーの自転車のステムの拡大写真です。やはり、どうみてもフィリップのように見えますね。 でもハンドルバーはチネリのようにも見えますが・・・。
そう言えば当時、カンパニョーロに対抗したのかは定かではありませんが、フランスのパーツメーカーは、競技用特選部品に、"stc"すなわち"Selection Tricolore Course"という マークを付けていました。フィリップのステムもそうだったと思います。
ちなみに、その他のパーツメーカーとしては"Super-Vitus" "Nervex" "Super-Champion"
"frein Mafac" "Maillard" "Huret" "Simplex"
"Stronglight" "Nervar" "Ideale" "Velox"等の名前があげられています。
この写真は、第11ステージ "PAU〜SAINT-LARY-SOULAN" で、激しく戦っているポランティエ、イノー、ズートメルクです。このステージは、ツールマレー峠(1,800m)とアスパン峠(1,489m)を越えたのち、ゴールの "SAINT-LARY-SOULAN"(1,680m) に至る厳しい山岳ステージです。
左はアルプスを駆け下りるイノー。後ろにつけているのはズートメルクです。ズートメルクは第16ステージで総合1位に踊りでましたが、第20ステージの個人TTでイノーに破れて、マイヨジョーヌをイノーに譲り渡しました。彼はこの年、結局4回目の総合2位でツールを終えました。そして右の写真は最終日パリのステージです。
初出場初優勝のイノー、ポイント賞のマルテンス、山岳賞のマルチネス。
この年から、ツールはイノーの時代に入っていきます。
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