Miroir du cyclisme No.7:1977 Tour de France
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今回はベルナール・テブネが2勝目を飾った1977年のツール・ド・フランスをピックアップしてみました。
なおコメントを書くにあたっては、安家達也著「ツール100話」(出版:未知谷)を参考にさせていただいております。
この年のツールの出場チームです。
有力選手としては、前年度総合優勝のルシアン・ファン・インプ、勝てそうでなかなか勝てないヨープ・ズートメルク、1975年優勝のベルナール・テブネ、1973年優勝のルイス・オカーニャ、この年が最後の参加となったエディ・メルクス、ねばり強い走りのクイーペル、有力新人のトゥーラオというところでしょうか。マイヨジョーヌは、この年初出場、若干22歳のチームTIラーレーのディートリッヒ・トゥーラオです。トゥーラオはプロローグから15日間マイヨジョーヌを着続けました。
それ以外にも、KASのガルドス、マルチネス、FIATのメルクス、TIラーレーのクイーペル、ルジュンのインプ、MIKOメルシェのズートメルク、プジョーのテブネなど、そうそうたるメンバーですね。
プロローグを疾走するディートリッヒ・トゥーラオです。
この年のツールは第二ステージがいきなりピレネーの山岳ステージでした。アスパン峠、ツールマレー峠、オービスク峠を含む全長253kmの難コースです。
雄大な山岳風景のアスパン峠を登る先頭集団です。
上の写真はツールマレー峠を登るメルクス。
下は先頭集団です。インプ、ズートメルク、テブネなどが見えます。上は1969年のツールマレーで、マイヨジョーヌを着ている若き日のメルクスです。
下は先頭集団から飛び出したインプとクイーペルです。オービスク峠を登る先頭集団。
オービスク峠を下り切り、最終的にこのステージを制したのは、トゥーラオでした。トゥーラオはツールマレーで先頭集団から置いていかれたものの、メルクスに引っ張られて力を取り戻し、オービスク峠の下りで先頭集団に追いついたのでした。
第17ステージはシャモニーからラルプデュエズに至るアルプスステージです。
苦しい表情で懸命にペダルを踏むメルクスと、水玉ジャージが似合うインプ。このステージ、メルクスはトップから14分も遅れたのでした。
ラルプデュエズでの攻防。既に第15ステージでマイヨジョーヌを奪っているテブネとズートメルク、クイーペルの激しい争いが続いています。
ズートメルクらを振り切り、大勢の観客の声援を受けながら単独で登り続けるテブネ。
ラルプデュエズをトップで登っていたインプでしたが、追走するサポートカーと接触して転倒し、その遅れが響いて、結局総合3位に終わっています。
雨となった最終ステージを走り終えた総合優勝のテブネ。
この年は、総合優勝テブネ、スプリント賞エスクラサン、山岳賞インプ、新人賞トゥーラオという結果でした。
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