私の相棒:Nakajima 700×35C ランドナー

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Nakajima 700×35C ランドナー

>> 2004/08 完成、2011/06 リヤ10速化 <<

※完成当初のページはこちら


※2011/06現在の仕様
 


1.オーダーした当時の背景

 私自身のサイクリング休止時代である80年代中盤以降、シマノやサンツアーが展開したパーツのシステムコンポーネント化に加えて、MTBの登場、トライアスロンブームや新素材フレームの登場などにより、スポーツ車の世界は大きく変化しました。特にMTBは世の中のアウトドアブームも手伝い、手軽なアウトドアスポーツギアとして、また日常用の自転車としても、またたくまに普及していきました。それと反比例するかのように、マスプロメーカーのカタログからドロップハンドル仕様のツーリング車が徐々に消えて行きました。

 この自転車は、全体的には当時の国産メーカーのランドナーの雰囲気を継承しつつ、90年代から最近の国産パーツでまとめました。今後長く乗る事を考えると、特に最近の駆動系や電装系のパーツの持つ機能と性能を活用しない手はありません。それにサイクルツーリングの世界に戻ってきた99年以降に作った自転車は、いずれもエルゴパワーやfSITをはじめとする現行パーツ主体であり、それらにすっかり慣れてしまっていますので。
 なお今回も、99年の復活以来お世話になっている東京板橋区の「自転車屋中嶋」さんにお願いしました。


2.制作コンセプト

 オーダーした当時の基本コンセプトは以下のようになります。

  • 全体イメージは70年代から80年代に主流だった『日本のごく普通の』ランドナーとして、日帰りから1週間程度のツーリングに適したものとする。キャリヤはフロントのみ装備。
    ※まあ、右の写真のような感じをイメージしていただければいいかと思います。マスプロ、オーダー問わず、どこからも出していました。
     
  • 多少急勾配な峠路でも、若い頃より落ちた脚力で歩かないで登ることの出来るギヤ比を備えること。具体的にはフロント26T×リヤ26Tを装着。
    ※昔はF28×R21もあれば、どんな坂も平気だったんですが、もはや1対1未満のギヤ比が欠かせません。
     
  • フレームサイズや現在の路面状況を考慮し、見た目のバランスと実用性を兼ね備えた700×35Cホイールを装備し、タイヤはオンオフ兼用のものを選択。
    ※私の自転車は580mmというサイズなので、650サイズのホイールですと、ミニベロと化してしまいます。
     
  • パーツは概ね90年代前半から現行の国産品を中心とするが、機能を損なわない範囲で一部の部品はややクラシカルなものも採用する。
    ※旧来のパーツと現在のパーツを混在させながらも、全体的には統一感を出すというのが、私の自転車遊びの楽しみでもあります。
     
  • フレームは実用性を重視しつつも、トラディショナルでシンプルな機能美を持たせること。
    ※ポイントは、メンテナンスのしやすさ、マッドガードやキャリヤとの一体感というところにあると考えています。


  • 当時のランドナーの一例
    ブリヂストンダイヤモンドランドナー
    <DT-520/550 1978年型>

     この写真はニューサイクリング78年8月号の広告ですが、キャッチコピーがなかなか興味深いので下に載せておきます。
     今でも充分通用する問いかけだと思いますが、さて皆様はいくつの○がつきますか?

    もし、次の問いに2つ以上の○がつけば・・・
    あなたはもう初心者ではない

    @ニューサイを読んで面白いと思いますか。 Eサイクリングから帰るともう次の計画をたてるほうですか。
    A5万分の1の地図を見て地形が連想できますか。 Fサイクリングファッションにも気をつかいますか。
    Bパンク修理は苦になりませんか。 G人の自転車を批評したくなることがありますか。
    C自分の体力をよく知っていますか。 H地道を走っていても楽しいですか。
    Dサイクリングをして感激したことがありますか。 Iフレーム工作についてうるさくなってきましたか。
     

    3.パーツ選定

    2011年06月、何点かのパーツを交換してリヤスプロケットを10sp化しました。

    (1)ホイール系統

     ホイール回りはハブのオーバーロックナット寸法、すなわちエンド内幅を決める必要があります。私が現在所有している他の自転車と同様、F100mm×R130mm幅とし、完成当初はシマノアルテグラハブ、カンパニョーロラムダリムを採用しました。当時としては当たり前の台形形状でポリッシュ仕上げのものです。

     現在はカンパニョーロデイトナハブ、同モントリオール76リムとなっています。

     タイヤはパナレーサーロードランナーというオンオフ兼用パターンのものですが、すでに生産中止となっており、今後の交換時には別の製品にしなくてはなりません。


    注.この写真は完成当初のもの

     マッドガードは本所H-57で、最近あまり見掛けなくなった通称クラブモデル用と言われるやや浅めのものです。私の自転車のお約束(笑)ということで、ガードの取付は松葉ステーです。リヤは神田のアルプスさんで購入した金具を用いて分割加工していますが、松葉ステーは振動に強く、ガード割れやステー折れなどのトラブルが一切出ないのも気に入っています。

     ガードの分割部分の耳の部分には、長さ20cmほどに切ったスポークを差し込んでエポキシ系接着剤で固定しており、ちょうど鉄道模型のレールのように、分割したガード同士を繋いでいます。
     フロントガード下部のマッドフラップは、ホームセンターで購入した2o厚のゴム板から切り出してガード裏側に金属用両面粘着テープで固定しています。強力な両面粘着テープは意外にしっかり固定出来るもので、今まで走行中に剥がれた事はありませんし、交換も簡単です。

    (2)駆動系統

     駆動系は最大11速の多段スプロケット、変速性能向上のための歯形やチェーンなど、規格も性能も昔と大きく変わった部分です。

     クランクは完成当初は81年に発表されたMTB用クランクの先駆けとも言えるスギノATとしていましたが、その後シマノXTRの94年型に換装、現在はスギノコスペア の172.5mmです。

     チェーンリングは変速補助ピン付きで仕上げも美しい現行品のTAゼファートリプル(48-38-26T)です。ミドルギヤは走るコースに合わせて、36Tに交換する事もあります。

     スプロケットは完成当初はデュラエース(7400番台)の8段(13〜26T)、その後アルテグラ(6500番台9段(13〜25T)に変更し、現在はカンパニョーロケンタウルの10段(13〜26T)としています。

     

     ペダルはシマノの片面SPDタイプです。少々重いのが難点ですが、荒れたダートの下りなどで地面にすぐ足を下ろせるように裏面を使ったりするのに便利です。

    (3)変速系統

     

     Wレバーは2001年まで発売されていたカンパニョーロレコード9sp(SL99-RE09CG)ですが、9sp用ラチェット部品(SL-RE219)を、内部構造が共通なバーエンドコントロールレバー10sp用のもの(SL-RE319)に交換して10sp化してあります。


     

     

    変速機は完成当初はサンツアーシュパーブ8spでした。その後はリヤがシマノデュラエース(#7700)、フロントが9spシマノ105トリプルという組み合わせにし、現在はカンパニョーロ デイトナセットです。我が家のデイトナは9sp用ですが、カンパの場合、10sp用シフトレバーと組み合わせることによってきちんとシンクロし、実用上の問題点は全くありません。

    (4)ブレーキ系統

     ブレーキ本体は当時のランドナーの主流であるカンティとしました。完成当初は吉貝987で、その後サンツアーXCやシマノXTRを使いましたが、現在はシマノXTです。この時代のカンティブレーキはスプリングテンションの調整が簡単で、軽い引きで、今でも十分な制動力を得られます。

     チドリはMAFACですが、個人的には一番使いやすいように思います。

     

    (5)ハンドル系統

     曲がりが好みの日東Mod55に同じく日東のパールの組み合わせです。バーテープはクッション性の良いコルクタイプとし、サンツアーシュパーブプロのブレーキレバー手前の内側には"Fi'zi:k"のゲル緩衝材を巻き込んであります。

     

    (6)サドル系統

     現在のサドルはアボセット O2 AIR 40R のクロモリベースのものです。製品としては昔の物ですが、私の尻との相性が良いようで、現在の保有車6台中3台にこのサドルを装着しています。

     シートピラーはシマノ600です。

     

    (7)電装系統

     私は昔からマッドガード先端にヘッドランプを固定したシルエットが好きなので、当初はソービッツZ76N中型ヘッドランプを取り付けました。ただしさすがに旧来のダイナモで点灯させるのもどうかなと思い、ソービッツヘッドを改造して白色LEDを組み込んでみました。詳しくはこちらの第3項をご参照下さい。
     その後同じソービッツのZ46Nとして、ハブダイナモで点灯させていましたが、夜間走行の機会もそれほど多くないことから、今は
    バッテリーランプのみとしています。

     

     テールライトも昔から一度やってみたかったシートチューブ直付タイプとしましたが、こちらは中嶋さんオリジナルの赤色LEDタイプとしました。 このように一見伝統的ながら中身は最新というのが私の好きなパターンで、結構気に入っています。


    4.フレーム仕様

     フレームはあまり凝った工作はせずにシンプルにまとめました。カイセイ019スチールパイプとイタリアンカットラグに、ごく標準的な工作でまとめてあります。特徴というほどではありませんが、各アウターダボはメンテナンス性と輪行のしやすさを考慮して、すべて割りを入れてあります。

     シートラグ部分だけは多少凝って、凹面笹葉タイプ2本巻きクロウステー、ロウ盛り仕上げのシートカラーとしてみました。右チェーンステーにはトラディショナルなゴム帯チェーンプロテクターが付いていますが、これは指定しなかったのに付いてきてしまいました。

     フロントキャリヤはごくノーマルなカンティ台座止めですが、ホーククラウン側の固定ボルトはアーレンキ埋め込みタイプとしています。背もたれ部分の高さは、やや長めの110mmとしています。

     サイズは今までお願いした自転車と同じフレームサイズ580mm(C〜T)、トップチューブ550mmです。それ以外の寸法はすべてお任せしました。ただし最近はややサドル高さが高めで、逆にステムは低めにセットしたポジションが乗りやすくなっており、フレームサイズ・トップチューブともに10mm大きくしてもよかったかなと思っています。

     ヘッドラグとフォーククラウンはメッキ仕上げです。ヘッドパーツはNTNウイニングの軽合タイプで、リテーナーがシールドされているものです。

     シートラグ回りは唯一凝った部分で、とても綺麗に仕上がり、満足しています。


    5.輪行について

     

     輪行は左写真のようにロード用輪行袋を使用し、分割式リヤマッドガードの後ろ半分・フロントマッドガード・前後車輪をはずすだけなので、意外に簡単です。
     フロントマッドガードはフロントキャリヤ先端にも固定していますが、フォーククラウン裏のガード隠しネジと同様、キャリヤ側を雌ネジにしており、マッドガード裏側から5Mアーレンキボルトで固定しています。

     このように、工具は前後ガードとガードステーをフレームに固定している5Mアーレンキボルトをはずすためのアーレンキ1本で済んでいます。

     フロントキャリヤの出っ張りも袋に入れてしまうとほとんど気になりません。
     ブレーキアウターダボと振り子タイプのアウターストッパーには割りが入っており、エアロタイプのブレーキレバーでもワイヤーごとハンドルが脱着出来るので、フォーク抜き輪行にも支障はありませんが、最近はフォーク抜き輪行はしなくなりました。


    − スペック −
    ※2011/06現在

    フレーム スケルトン フレームサイズ:580(C-T)、トップ:550、エンド内巾:F100-R130
    素材 カイセイ019Cr.Moフルセット、イタリアンカットラグ、 ロストフォーククラウン、ロストストレートエンド、NTNウイニング軽合ヘッド小物
    工作 剣先カットクラウン、笹葉タイプ2本巻きステー、カンティブレーキ台座、変速レバー台座、BB下プラリード、リヤブレーキアウターダボ3点(割入れ)、ボトルケージ台座、前後ガード隠し止めネジ、チェーンフック、リヤ上ブリッジ補強板、シートテール台座、ゴム帯チェーンプロテクタ
    塗装 ガンメタリック、ヘッドラグ・クラウンメッキ仕上げ
    ホイール系 ハブ カンパニョーロ デイトナ(100-130mm 32H)
    スポーク DT ステンレス1.8
    リム カンパニョーロ モントリオール76(32H)
    タイヤ パナレーサー ロードランナー(700×35C)
    マッドガード 本所 H-57(松葉ステー、後ガードは分割加工)
    駆動系 チェーンリング TA ゼファートリプル(48-38-26T)
    クランク スギノ コスペア(172.5mm)
    BB小物 シマノ BB-7703 オクタリンク(軸長118.5mm)
    スプロケット カンパニョーロ ケンタウル10s(13-14-15-16-17-18-19-21-23-26T)
    チェーン カンパニョーロ ヴェローチェ10s
    ペダル シマノ PD-M323(片面SPD)
    変速系 FD カンパニョーロ デイトナ(トリプル用)
    RD カンパニョーロ デイトナ(ショートケージ)
    Wレバー カンパニョーロ レコード(10sp化)
    ブレーキ系 本体 シマノ XT
    ブレーキレバー サンツアー シュパーブプロ
    ブレーキシュー シマノ XT M70/T
    ハンドル系 バー 日東 Mod.55(420mm)
    ステム 日東 パール10(100mm)
    バーテープ チネリ コルクタイプ(内側に"Fi'zi:k"のゲル緩衝材巻き込み)
    サドル系 サドル アボセット O2 AIR 40R
    シートピラー シマノ アルテグラ600(27.2)
    電装系 ヘッドランプ 無印良品 LEDバッテリーランプ(3W)
    テールランプ 中嶋オリジナル LEDタイプ(シートチューブ直付)
    リフレクター キャットアイ 丸小型
    その他 ベル アディ
    ポンプ ゼファール hp-X3
    ボトルケージ ミノウラ
    コンピュータ キャットアイコードレス C-CL200
    重量:約11.5kg(ポンプ、電装品含む)

     

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