峠越えを中心としたサイクルツーリングの記録、ちょっと懐かしい峠みちやカタログ、70年代〜80年代のヨーロッパのロードレース、プラモデル製作などについてご紹介しています。
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私の相棒たち
私のツーリングの相棒である愛すべき自転車たちについてご紹介します。フレームから作るオーダーメイドの自転車がメインですが、いずれも私のサイクルツーリングに欠かせない良き相棒たちです。
私のツーリング指向と自転車
ツーリングレポートを見ていただくと一目瞭然ですが、日帰りから長くても5日くらいまでで、コースは峠越えを含むパターンがほとんどです。宿泊ランの場合は何らかの宿泊施設に泊まり、野営はしていません。荷物は必要最小限のものをコンパクトにまとめて、かつ極力背負いたくないので、自転車に装備したバッグに収納します。
若かりし頃はダートの林道や峠みちを走る事が多かったですが、その後の急速な舗装化により、近年は細いタイヤの自転車での峠越えが普通になっています。
私がサイクリングを始めた頃は、峠越えは太めのタイヤにワイドレシオのランドナー、舗装路は細めのタイヤにクロスレシオのスポルティーフが向いているといわれ、事実その通りでしたが、現代の道路事情では、私のツーリングには細めのタイヤにワイドレシオの自転車が一番適しており、現在の私の保有自転車の仕様はそれらの要件に沿ったものとなっています。
もっとも、最初のスポーツ車が27インチ、最初のオーダー車がロードレーサーだったことも、細めのタイヤが好きな要因だったりもしますが。
現在の稼働車
現在稼働状態にあるのは通勤用のシティサイクル以外に以下の8台です。ミニベロを除く7台は写真をクリックしてください。
(写真をクリック) |
GIOS*torino Super Record |
ロードレーサー | 700×23C 2×10速 |
2013年1月 完成 2012年の春頃にネットオークションに出品されているのに気付いて以来、ずっと気にしていたフレームでしたが、12月末に年末特別価格になったところで、ついに購入。1980年代後半のフレームですが、置物にならないよう、比較的近年のカンパニョーロで組み上げてみました。 |
SPECIALIZED Globe |
ミニベロ (折りたたみ式) |
20×1.5HE 1×8速 |
2004年8月購入 元々息子の高校通学と休日の都内散策のために購入したものですが、結構手を入れて、現在は私の休日ポタ用として使っています。前後マッドガート、リクセンカウルのバッグアダプター、電装などを追加するとともに変速回りなども手を加えてあり、なかなか使い易い自転車に仕上がっています。 |
休眠中・過去の所有車
現在は稼働状態にない自転車、過去に所有していた自転車は以下の通りです。
写真 | ブランド・車名 | 車種 | ホイール ギヤ段数 |
概要説明 |
Panasonic Jetter |
クロスバイク (電動アシスト) |
700×35C 1×8速 |
2017年12月購入 近年、電動アシスト自転車は子乗せ自転車や日常の買い物用自転車を中心に普及しています。個人的にも電動アシスト自転車には以前から興味があったのですが、電動アシスト自転車を利用したサイクリングの可能性を実践してみたいということから購入したのがこの自転車です。 ESCAPE R3の購入を機に、2022年5月に息子に譲りました |
Nakajima | ランドナー (国産部品中心) |
700×35C 3×10速 |
2015年10月 micro SHIFT変速機セット装備 私自身のサイクリング休止時代である80年代中盤から90年代中盤にオーダーしていたらという趣旨で、主に90年代以降の国産上級パーツ主体にまとめています。外観的にはごく当たり前の国産パーツ中心ランドナーという路線です。完成したのは2004年8月ですが、それ以来、部品は頻繁に交換しています。完成後14年を経て、フレームを改装して、リヤ8速仕様の小旅行車としてリニューアルしました。 |
Nakajima | ライトツーリング (オールラウンド) |
700×23C 3×10速 |
1999年4月完成、2011年2月リニューアル トラディショナルなスポルティーフスタイルを踏襲しつつ、現行パーツの機能と性能を生かすことを狙った、帰り新参としての初のオーダー車です。オーダー当初はシマノアルテグラSTIをベースとして組み上げました。現行パーツを使いながらもトラディショナルな雰囲気の自転車を作って乗る楽しみの原点となった自転車で、度重なる部品交換と実践を重ねた後、完成後11年を経て、リヤ11速仕様のスポルティーフとしてリニューアルしました。 |
TOEI | スポルティーフ (未舗装路対応) |
700×27C 3×10速 |
2001年12月完成 ビットリアの700×27Cクロス用タイヤを装備した未舗装路を含む峠越え用のスポルティーフ。 ワイドレシオのギヤ比とクロス用タイヤの組み合わせにより、舗装化が進んでダート部分が短くなってきている林道ツーリングには最も適していますが、使用頻度が減っていることもこともあって、2014年1月現在、フレームのみにして保管中。 |
Nakajima | ロードレーサー | 700×23C 3×9速 |
2000年7月完成、2005年7月リニューアル オーダ当時はカンパニョーロデイトナをベースとしたエルゴパワー+フロントトリプル、アヘッドステム仕様の現代版ロードとして組み、あとからフォークもカーボンに変更していましたが、しばらくはフレーム単体での保管となっていました。その後、当初の工作も1980年代の雰囲気をそれとなく施してあったため、一部の工作を追加/変更、再塗装した上で、当時の国産パーツ主体のクラシックイメージのロードレーサーとしてリニューアルしました。 |
PEUGEOT Colibri 16 |
ミニベロ | 16×1.75HE 1×7速 |
2007年1月入手 ひょんな事から我家に嫁入りした"PEUGEOT Colibri16"の最終モデルです。引き取ってきた時は埃と油で汚れていましたが、ちょっと磨いてみると塗装にヤレはなく傷もほとんどついていません。何点か気になるパーツは交換し、とりあえずノーマルに近い状態で乗っていましたが、2014年の関戸橋フリーマーケットで手放しました。 |
Nakajima | パスハンター | 700×35C 3×7速 |
2000年1月完成 1982年にクラブモデルとして作ったフレームを大幅に改装し、未舗装の林道コース向けに35Cのタイヤを装備したツーリング車です。ドロップハンドルとフラットハンドルを簡単に交換出来るようにしており、コース状況によって使い分けます。荒れた路面に頼もしい相棒でしたが、新車を作ることになり、2001年10月に手放しました。 |
ARAYA Maddy Fox |
MTB | 26×2.0HE 3×7速 |
1991年購入 7000系アルミフレームにサンツアーXC-COMPを装備した当時最新のMTBでした。ダートの走破性とシフティング性能に驚愕しましたが、私の考えるツーリングにはイメージ的に合わず、1年少々で手放しました。それ以来、自分の物としてのMTBは所有していません。 |
Pegasus | ランドナー (フレンチタイプ) |
700×35C 2×6速 |
1987年完成 ロー盛り、メッキ加工したナベックスコンチネンタルラグで仕上げたフランスタイプの美しい自転車としてオーダーした自転車で、「将来社会人になったら、このパーツを使った美しいランドナーを作るんだ」という想いで高校生の頃から少しずつ集めていた外国部品と当時の国産高級部品で組み上げました。その後、忙しくなった仕事や子育てで、ほとんど乗れないまま手放しました。 |
No Image | Pegasus | クラブモデル | 700×28C 2×6速 |
1982年完成 メッキ加工したナベックスコンチネンタルラグで仕上げたフレームで、キャリヤは装備せずにサドルバッグを装備した軽快なクラブモデルとして仕立てました。 その後2000年に各種工作を追加し、700-35Cのパスハンターに転用しました。 |
Pegasus | ロードレーサー | チューブラー 2×6速 |
1977年完成 当時乗っていた片倉シルクのロードのリヤエンドが破断したため、2代目ロードとしてオーダーしました。ガード装着可能なダボ付きストレートエンド仕様(シマノSFR)とし、初代デュラエースを中心とした国産パーツメインで組みました。基本的には日常用/通学用として、ブルメルクラブスペシャルを装着している期間が長かったです。現在もフレームのみ保管中。 |
Pegasus | ランドナー | 650×38B 2×5速 |
1976年完成 このランドナーは19歳の春にオーダーしました。ごくありきたりの工作のフレームに、サンプレックス、マファック、ブルックス、ストロングライト、マビック、ソービッツ等々、当時の定番パーツで組み上げました。林道と言えばダートが当たり前だった当時は、このランドナーであちこちの峠に出掛けたものです。今はもう現存していませんが、私にダートの峠越えツーリングの楽しみを教えてくれた頼もしい自転車でした。 |
KATAKURA SILK |
ロードレーサー | チューブラー 2×5速 |
1974年完成 私にとって最初のオーダー車です。当時の片倉シルクはマニアスポーツ車メーカーとして有名な会社でした。私のような素人のオーダーも受けてくれ、憧れのロードレーサーが完成したという訳です。サイクリングだけでなく、日常用、高校通学用として毎日のように乗り、時には荒れた林道ツーリングまで、どこにでもこいつで出掛けものでした。写真は1977年10月の松姫峠越えのダウンヒル開始直後です。 |
丸石エンペラー RE-27S |
27インチ 快走輪行車 |
27×1・1/4 2×5速 |
1973年購入 私にとって初めてのサイクリング車。こいつで東京〜岐阜間ツーリングを行って以来、現在に至るまで、この趣味から離れられなくなっています。 この自転車でメンテナンスやパーツ交換の基礎を学びましたが、残念な事に高2の秋にクルマとの衝突事故を起こし、あえなく昇天しました。 |
私の自転車の好み
現在の私の自転車は、小径車と2台のクロスバイク以外はいずれもホリゾンタルスチールフレームです。トラディショナルな旅行車のシルエットと旅行車の持つ機能性が好きな私にとって、雨しぶきやドロハネをガードするマッドガード、バッグをしっかり固定出来るキャリヤを装備しつつ、『現在』のロード用パーツ中心にアッセンブルしている点が、強いて言えば特徴なのかもしれません。
ただし、ことさら『最新』パーツと意識しているわけではありません。サイクリングを始めた当時も今も、『今売っている』部品を使って、いかに使いやすく自分にとって美しいと感じる旅行車に仕上げるかをテーマにしているのに過ぎません。
そう書きながらも、実はロードレーサーが3台ありますが、これは最初のオーダー車が片倉シルクR2ベースのロードだったことが頭のどこかに刷り込みとなって残っているのだと思います。